一枚の謎から始まる、母の面影をたどる青春ミステリー
初登校の日、教室の机に置かれていた一枚のプリント。
そこに並ぶのは、意味不明なカタカナの羅列と、「前だけを見て」という意味深な言葉。
暗号の正体が気になるだけでも十分に面白いのですが、この物語の魅力は、それだけではありません。
少し冷めた主人公・真悟と、人懐っこく好奇心旺盛な葵木。正反対の二人が繰り広げる軽快な掛け合いは心地よく、謎めいた先輩たちや個性豊かな喫茶店の店主も、物語に彩りを添えています。
そして第三話で明かされる、プリントと真悟の亡き母とのつながり。
それまで「俺が解く必要もない」と距離を置いていた真悟が、「この謎は俺が解く」と決意する瞬間、何気ない暗号が、母の面影をたどる特別な手がかりへと変わります。
謎解きの面白さ、青春の始まり、そして大切な人が残したもの。
そのすべてが一枚のプリントからつながっていく、続きが楽しみな作品です!