夏休みに。都合、田舎の親戚の家に逗留する
事になった少年が見た、不思議な怪異譚。
満天の星空に玄々とした深い山々。
美しい日本の原風景が目に浮かぶ。
日中、陽に当たりすぎたのか、それとも
慣れない田舎での生活に身体が疲れたのか
熱を出して、独り客間で眠る彼の耳に、
楽しそうな笛や太鼓の祭囃子が聞こえて来る。
折しも、家の中は閑散として誰もいない。
山の神社のお祭りに行ったのかも。
夏の夜の匂いが広がる。深い、そして黯々と
した深い山々の中に
神社の祭の灯が
笛や太鼓の音に、つい
誘われて一人で家を抜け出して行く。
静からの動へ。然しながらそれすらも幻の
そこで見たものは。
まさかの 友 は、有り難き哉。