鑑定、それは、自分自身ではできないもの――。
過疎化が進む陽暮村。
遠北透は世界の継ぎ目のようなものがなんとなくみえてしまう中学二年生。ある日、この村で、日の差す空間から一切の音が聞こえなくなる現象に出会う。
そして、そこには日傘の女性――民間の神格鑑定士を名乗る静玖。
彼女は透に「観測者」としての適性を見出し、この村の怪異を探る調査に協力を求めてきた。
人口流出のとまらないさびれた村、つまらない退屈な夏休みが、彼女との出会いで一変する。
果たしてふたりは、怪異の謎を解き明かすことができるのか――!?
ただのボーイミーツレディの物語化と思いきや、予想は裏切られる。
あ、と驚かされる展開。
最後まで読み切ったとき、やさしさが心に滲む。
田舎の夏に退屈していた少年と、その村からうまれたひとつの怪異。
ぜひこの季節にご一読を!
【レビューコンテスト応募】