俳優とはいつもウソをついている職業で、演劇とか映画はそうやってウソで作られていますよね。私はこれをとても異常で不思議なことだと思い、小説のテーマに取り上げたりしています。
現在も、男女俳優のセリフと本音が交錯しながら進行する物語を書いているのですが、本作もまさにそういう小説。同様のテーマに興味を覚え、自作の参考にしようと読み始めたら、これが本当に面白い!自作を書き進めるのが嫌になっちゃいました。
「前からずっと好きでした」これが後輩女子のセリフ&本音。相手役の先輩男子、鈍感ながらその演技からリアルを感じ始めます。
このじれったいラブコメ風展開に、演劇論が重なって来ます。ライバル女優の完璧な演技。でも「好きでした」が伝わって来るのは、芝居は生半可だけどセリフにリアルがこもってる後輩の方。このあたりに、作者様の技巧と筆力が冴えわたります。
舞台の練習が進み、本番に向けて、主演女優の座、そして彼女の片想いはどうなるのか。まだ連載中ですが、読む手が止まりません。
今からでもこの舞台、一緒に観劇しませんか。きっと最後は拍手喝采となるはず。