「江戸を歩いて食べる」というコンセプトが非常に明快で、読者に安心感を与えるスタートになっています。派手な展開ではありませんが、その穏やかさが作品の持ち味であり、「次はどんな店で、どんな料理に出会えるのだろう」という期待を自然に抱かせます。特に、実在の『江戸料理茶屋番付』という史料を物語の軸に据えた点は独自性が高く、歴史小説とグルメ小説を結び付ける強いフックになっています!
おいしそう。深夜に読んだので腹が減った。各話の最後にお店の詳細が書いてあるところが好き。淡々とした語りだが引き込まれるものがある。作者は江戸の文化に造詣が深いに違いない。雰囲気が好きな小説である。