クラスのお調子者枠である僕。
いつもの通り……いやちょっとばかしやらかした。あられもない顔でダブルピースを決め込んだ。
まあ、それでも良かった。だってそれは青春のぶ厚いアルバムの片隅にある変顔。皆で見返したときに「お前ふざけてたよな〜」とからかわれるくらいの、そういう類の若気の至りだったんだから。
ああ、そうさ。ほんの僅かの悪戯、たったそれだけのハズだったんだ。
同じクラスメートが、これまたいつも通りに時間停止を行って、元に戻せなくなるまでは……
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至極当然な話なのであるが、変顔というものは、普段の顔があるから「変」顔なのである。
常に変顔になっている人は、それはもう異常者なのだ。
この少年は、これ以上ないほど不幸な事故でそうなった。
ほんの少し勢いでアヘっただけだ。その僅かな罪から、想像を絶するほどの罰を受ける構図は、カフカの「変身」にも劣らないだろう。
そんな当作品の良い(?)点は、タイトルや設定のインパクトに終わらず、お調子者としてのメンタルがきちんと描かれていることだ。
好感の持てる少年であった。
だからこそクラスを盛り上げることが出来、同窓会が行われるなら、真っ先に誘いが来るであろう、そんな少年であった。
不条理な世界を生きる彼に幸あれ――