最後の一行を読んだ瞬間、最初から読み返したくなりました。「仲間達」「出番を待つオレ」「BJに触れられた」——すべての描写が、銃弾の視点だと分かった瞬間に全く違う意味に変わる。この反転の設計が見事です。
BJという人物の衰弱していく過程——熱のある指示から虚無の表情へ、そして「約束だ、仇を打つ」という最後の熱——が丁寧に積み上げられているからこそ、ラストの残酷さが際立ちます。戦争の英雄譚のような語り口のまま終わる「オレの、最初で最後の仕事だった」という一文の静けさが、後を引きます。
1,500字という制約の中でここまでの仕掛けを成立させる構成力は本物です。