恋人観察記録帳

おにぎり

第1話

在り来りな表現だけれど、出会いは唐突だったの。本当よ。


私は毎日コンビニで元気に働いていたわ。


お客様にも同僚にも、「若々しいですね」「可愛らしいですね」なんてよく言われていたの。


皆、仕方のない人たちよね。


だって私、いつまでも若くて可愛いんですもの。


きっと皆、私を狙っていたのよ。


でも私は安い女じゃないわ。


ちゃんと運命の王子様を待っていたの。


そして、その日は突然やって来た。


わざわざ私の働くコンビニに、王子様が現れたのよ。


脚がすらりと長くて、シンプルなTシャツにジャケットがよく似合っていた。


銀縁の眼鏡も、とても素敵だったわ。


でも、一番印象に残ったのは目。


眼鏡の奥の瞳が、真っ直ぐ私を見つめていたの。


熱く。


激しく。


まるで獣のように。


あの目は私を求めていた。


私は分かったの。


だって私も同じだったから。


その瞬間、恋に落ちたのよ。


愛してるわ。

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