第2話 美少女にお金がある理由

「ずっと気になってるんだけど……」


「はい。なんでしょう」


 片平は自分の部屋でパソコンを操作していた。一緒に住むようになって、一週間。


 彼女は一日に三時間、そこにこもっている。


「食費とか。生活費ってどこから出てるの?」


 情けない話。現在、俺にはお金がない。


 高校生から大学生に掛けて必死にバイトしていたが、その全ては参考書に使った。


 俺は部屋の入口に立ち、彼女の返答を待つ。


「あぁ。確かに気になりますよね」


「教えてくれるのか?」


「当たり前です♡ たけくんには私の全てを教えます♡ もちろんスリーサイズも――」


「で、何の仕事をしてるんだ?」


「……いけず」


 片平はねたように頬を膨らませる。


「――


「その歳で?」


「年齢は関係ありません。株は0歳から買えます」


「……知らなかった」


 と、いうことはまさか。


「昔、俺から『おこづかいちょーだい』って言ってたのは……」


「株を買うためですね」


「……」


軍資金たけくんと生活するお金が必要だったので」


「……すげえな」


「乙女の行動力をめてはいけません。というのはそれほどまでに活力を与えてくれるものなんです」


 彼女はそう言って、再びパソコンと対峙たいじした。


 


 

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