第1話 ヒモの適性
俺――
――『ご飯できましたよ。食べてください♡』
――『部屋の掃除をしました。ついでにベッドのシーツも
――『肩が凝ってますね。
「……ヤバすぎる」
「? 何か言いましたか?」
「いや、なんでもない。気にしないでくれ」
キッチンに立ち、夕食を作っている美少女。名は
高校一年生。十五歳。
つまり俺は、七歳下の女の子に
マズい。これはマズい。
俺が築き上げてきた
「(人に頼らず自立しないと……!)」
「ご飯できましたよ。今日はたけくんが好きなハンバーグです♡」
「いや、いらない」
「え」
「俺はもう大人なんだ。一人で生きていかないと――」
「中にチーズが入っていますよ♡」
「食べます」
俺は迷わず即答した。
「顔色、良くなってきましたね」
「……おきゃげしゃまで(おかげさまで)」
「ふふっ。美味しそうに食べてくれて嬉しいです」
リビングの食卓。対面には片平が座り、俺が食べる様子を愛おしそうに眺めている。
「私、たけくんといるだけで幸せです」
「こんな何もできないダメ男なのに?」
「そこが良いんですよ。お世話のしがいがあります」
「変わってるな」
「そんなことないですよ。たけくんは魅力的な男性です♡」
「……」
「あ、照れてる」
「照れてない」
「ツンデレな所も可愛いです♡ ……だから」
真剣な目で俺を見つめる。
「――いなくならないでください。ダメでもいい。情けなくてもいい。カッコ悪くてもいい」
「……なぜそこまで」
「分からないんですか? たけくんは鈍感ですね♡」
彼女は呆れたように溜息をつき、そして
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