概要
告白は失敗した。なのに彼女は、「好きになるために付き合う」と言った。
告白は失敗した。
そう思っていた俺に、獅子戸礼央は言った。
「好きになるために付き合う」
彼女は、校内でも目立つ女子だった。
背が高く、綺麗で、可愛いというより格好いい。
俺とは違う場所にいる人だと思っていた。
けれど礼央は、俺の告白を笑わなかった。
なかったことにもせず、勝手に軽く扱うこともしなかった。
好きだから付き合うのではなく、好きになるために付き合う。
恋人なのに、まだ何も分からない。
そんな不確かな関係の中で、俺たちは少しずつ互いを知っていく。
教室で、昼休みに、帰り道で、雨の日に、夏休みに、文化祭で。
言葉にできなかったものや、見ないふりをしていたものが、少しずつ相手に見えていく。
何も分からないまま始まった、好きになるために付き合う二人の現代高校ラブコメ。
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