妖怪と人間が存在する世界で、姉の死をきっかけに主人公の日常が崩れていく物語。
派手な展開で一気に押してくるというより、ひとつひとつの出来事が積み重なることで、「この世界、何かがおかしい」という不穏さがじわじわ広がっていく作品です。
特に印象に残るのが、姉の死から始まる謎。
死んだはずの姉、残されたもの、そして妖怪たちの存在。
何を信じればいいのか分からなくなっていく感覚が、この作品の大きな魅力だと思います。
また、単なる妖怪退治ものではなく、「誰が味方なのか」「誰が嘘をついているのか」という人間関係そのものが緊張感につながっているのも面白い。
タイトルにある「妖の味方」という言葉も、読み進めるほど意味が気になってきます。
物語が進むにつれて世界の輪郭が少しずつ見えてくるタイプなので、謎を追いながら読むのが好きな方にはかなり刺さる作品ではないでしょうか。
姉の死から始まった物語が、どこへ向かうのか。
続きを追いたくなる一作でした。
ナツガタリの方も応援しています。