WITCH HUNT
えなか
プロローグ
足が痛い。肺が痛い。そう思っても止まることはできない。夜の静寂の中、荒い息遣いだけが聞こえる。さっきまでいた村は遠くからも分かるくらい盛大に燃えている。さっきまでみんなで笑っていた場所、そして生きていた…。
「あっ!」と後ろで声がする。転んで足を怪我していた。
「ローリエ!」と慌てて近寄ろとするが、本人はそれを手で制した。
「大丈夫だから。イリスは早く行って!」
その言葉を無視しようとも思えず、言われた通りにまた走り出す。ローリエも後へ続く。見慣れた森の木々も今は私たちを嘲笑うように揺れている。不安に駆られながらも安全な場所をへ向かう。私たちだけでも生き残るために―。
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