【カスミside】


ふふっ、硬まってるわ。


とっても驚いてるわ。


レージったら可愛いんだから。


「何だよ、テメ―……」


威嚇するみたいに睨み付けて来る。

これには流石の私もちょっと傷付いたぞ?


「私のこと覚えてない?」


でも、それは当たり前のこと。

だってそれは、私が望んだこと。


「いいよ、レージ……いいんだよ。忘れていいの」


私は駆られる衝動のまま、レージをきつく抱きしめた。


「なっ!テメ―……離せっ……」


言葉は弱々しくて、本気で抗ってるんじゃないって、すぐに判った。

私はただひたすら、祈るように、呟くように、言葉を紡ぐ。


「良いの。私のことを覚えてなくても」


――そう……


私が望んだことなんだから


「だから、またここから一緒にはじめましょう?」

 オワリニムカッテ


「私があなたを救ってあげる」

 アナタヲトラエテミセル



※※※※※※



それが


彼と彼女の


再会だった


ゆっくり



ゆっくり



狂った歯車は


静かに廻り出す



§NEXT⇒水曜日 ——……

それは救いか

断罪の鉄槌か……

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