「彼氏を喰べた、別れる代わりに」。
タイトルに引き込まれました。
別れる彼氏を焼肉にして食べてしまう、
なんという恐ろしく、
そしてユーモラスな内容でしょう。
1首目から、衝撃的です。
「好きだよ」で伝わるのなら口なんて器官はゴミだ だから千切るの
いきなり、(たぶん)彼氏の口をちぎります。
こうして彼氏を食べる悪夢の宴が始まるのです。
彼女にどんどん食べられてゆく彼氏ですが、
かわいそうでありながら、
自業自得なこともあるからか、
不思議な説得感に包まれていきます。
泣き虫の君、思い出の写真など、
彼氏への未練さえも丸ごと食べていく様子が、
活き活きと描写されていて、
鋭いインパクトと恋の儚さが融合した、
一頭地を抜く短歌集だと思いました。
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