かくれんぼデスゲーム2

 楽しかった休日もあっという間に過ぎ、ミナトとソラは自分の日常へと戻っていく。


 別れる間際、ソラがスマホの画面を見て顔色が変わったことを最後に、この二人が会話することはなかった。




 それから数週間後、ミナトがいつものように会社でパソコン画面に向き合っていると、胸ポケットに入れていたスマホが着信を知らせてくる。


 社会人になってからは滅多に平日の昼間に着信なんて鳴らないはずだ。


 スマホ画面を見て、ミナトは息を吐く。


 ――なんで、こんな時間に親から?!


 あっちだってミナトが仕事の時間だって分かっているはずだ。


 だが何かそこで胸騒ぎがしたものかミナトはコソコソと人がいないであろうトイレへと向かうのだった。


「……で、何?! 今僕は仕事中なんだけどっ!」


 と気持ち怒りともめんどくさそうな声で出るミナト。


 だがミナトとは別に、母親の方は慌ただしくもあり少しパニックになっているのか過呼吸を起こしているかのようにも思える。


「あ、え……だから……あの……ソラがね……。……しちゃったの」


 やっと絞り出された母親の声と同時に、トイレ外にある廊下で誰かが台車で荷物を運ぶ音が聞こえてしまい、何だか重要な部分が聞こえてなかったように思える。


「え? なんて? 今の言葉聞こえなかったから、もう一回言って……?」


 あんなパニック状態の母親に、果たしてミナトの声は聞こえているのであろうか。そこのところは分からない。


「だからね……ソラが……自殺しちゃって……」


 一瞬にしてその母親の言葉で全身の血の気が引いたのが分かった。そしてその場にスマホを落としてしまい画面にも傷が入った。


 ついこの間会って終始笑顔でいたソラが、まさか自殺するなんて全く考えてなかったからだ。


 その後の母親の言葉が耳にも入ってこないミナト。


「分かった! 今からそこに行くからっ!」


 それだけを言ってミナトは通話を切り、会社を後にする。


 スーツのままで向かった先は実家のある地方だ。


 一瞬懐かしさに心を奪われながらも駅前のタクシーへと乗り込む。行き先を告げ、そしてあの電話から数時間後には実家へと到着していた。


 家の引き戸を開ける。


 その音はご近所さんの家にも響いていたのかもしれない。


 急いで来たのだから、背中は汗でびっしょりでもあり息も絶え絶えで部屋の中を探し回るのだが誰もいない。


 呼吸が戻ってきたところで、冷静に考える。

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