第2話 さらに状況を深堀りしてみよう
もしも 女性が男性タンクとの関係を持たない場合、どうなるか。女性個人の一時的魔力が0になった段階で体調が崩れ、さらにその状態のまま1日を経過すると{魔力欠乏症}として入院が必要なほどのダメージを受け、さらに2日ほどが経過した段階で命の危険にさらされるらしい。めったに無いらしいがここまで重症化すると死亡率は90%超えると聞いた。
ただでさえ男性が少ないのに、男性との接触がほぼない女性はどうしているのだろうか?
戦闘力のない男性が複数名集まったそれ専用の施設があちこちにあるとは聞いた。男性は魔力譲渡することで金を稼いでいるのだ。お互いが合意し、どういう形で魔力譲渡するかは本人たち次第である。
「ここでもイケメン優遇なのか・・・」
ただ、イケメンが優遇されるのは確かだが 圧倒的な保有魔力と効率性を有していれば多少の非イケメンでも人気は高い。
「しかし、せっかく魔法を使えるつったってここまで来ると使い勝手悪くね?連れそう男次第では圧倒的上位に立てるかもだが、能力が高すぎて使い物にならない未来もあるよなあ」
おれはこの世界では、圧倒的な、男性としては明らに最上級の男性であろう。
なので当分 己の能力はひた隠すことにした。焦る必要はまったくないのだ。
焦ってろくでもない女に捕まるほうが怖いわ。
次に おれ自身のレベルはどうやって上げればいいのか・・・
単純明快。バンバン何して魔力譲渡をできるだけたくさんやればいいのである。それも一時保有能力の多い女性とせっせとヤればヤるほどおれの能力値は上がる。
「やべえ。俺一人で男娼みたいな仕事してたら人生ウハウハじゃん」
うん!おれは魔力譲渡王になる!ハーレム作って女に守ってもらって人生イージーモードってやつ?ははは。
ああ、あともう一つおれがチート扱いされそうな能力があった。
それは鑑定能力。特殊な鑑定能力で普通は譲渡と譲渡後の効率度数は見えない。
俺だけが(多分)魔力譲渡効率と譲渡後維持能力を数字でみえるのだよ。むふふ。
さらに女性の能力も丸見えなのだ。基本魔力量、魔法能力値と使用可能な魔法一覧。
ようやく一通り検証したおれは、宿の食堂へと続く階段を降りることにした。
宿の食堂へ行くと、食堂内の数えきれない視線が一斉に俺に向く。
女しか居ない。ちらほらどころか俺以外に男は皆無。およそその数50人。
おれは未だかつてこれほど多人数(すべて女)から注目を浴びたことはない。
まるで値踏みするかのようなギラギラした視線がレーザーのように飛んでくる。
ビビらんほうがおかしいだろ!
できるだけコソコソと空いてるテーブルに腰を下ろす。
「いらっしゃい」
給仕のお姉さんが声をかけてくる。
「ああ、宿の夕飯とビールくれ」
「あいよ!」
特別愛想が良いわけではないが、なんとなく安心できる雰囲気だ。
そんなお姉さんは、おれの耳元でささやく。
「お兄さん、今晩魔力欲しがってるお客さん多いんだけどう? 今ならよりどりみどり、金持ってるやつ多いよ?」
「そういうのも斡旋してるのか?」
「ああうちは宿代さえ貰えれば十分だからね。どう?」
どう?と言われても返事のしようがないのだ。
誰でもいいというわけではない。おれにも好みってやつあるし。
「考えておいておくれよ」
そういうと給仕のお姉さんは離れていったのだが・・・
ばーん!!!
食堂の扉が激しく開け放たれる。
「{魔力欠乏症}だ!だ、だれか居ないか!魔力譲渡できる男はいないか!」
え?ここに男は1人しか居ねえよ。
見れば冒険者風の女性に肩を預けぐったりとした女性と目があったのである。
うほ! どストライクの超美形!スタイルよし! 顔良し!おまけに猫耳ときた!
この世界に来て初めてのイベント遭遇であった。
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