二人分の足音への応援コメント
読ませていただきました。単なる怪異退治の決着じゃなくて、湊人としずくがお互いをよく見始める大きな転換点になっているな、と感じられました。まず、湊人がちゃんと予言のルールを理解して、自分で利用しているのが良いです。「予言には何が書いてあって、その条件は何なのか」を考えられるようになっている。つまり、しずくの相棒として少しずつ成長しているんですよね。この構造、すごく綺麗です。
対してしずくも、「自分が犠牲になればいい」という無謀な自滅行為ではなく、危険な作戦として線路に出ていたというのが明確になりましたね。ただし、湊人から見ればそんなことは関係ない。ここがこのお話の核じゃないかな、と感じました。湊人は一連を見て、「しずくにとっては、これが普通なんだ」と気づく。湊人にとって、かなり大きなキャラクター理解なのではないか、と……そしてしずくも、「二人だったから助かった」と言う。これもものすごく大きな変化じゃないかな、と。しずく自身が、「一人で戦うこと」から「誰かと戦うこと」へ価値観を移し始めている。個人的にここが一番感動したところでもありました。続きを読ませていただきます。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!
今まで一人でなんとかしてきたしずくにとっては、一緒にいてくれる人はかけがえのないもの。故に自分よりも優先してしまうのかもしれませんね…
終電後への応援コメント
読ませていただきました。しずくが怪異と戦う側の人間であることを真正面から叩きつけられ、胸が締め付けられそうになるお話でした。そして、怪異の不気味さを改めて分からせられるようなお話でした。「Aが起きるという予言」→「そのAを阻止する人間」→「ならBでAを成立させようとする怪異」という、終わりの見えない追いかけっこになっている。それが「世界が滅ぶ」ことにも繋がるのなら、怪異以前にこの構造自体が軽視できないな、というように感じられました。
そして、しずくがホームの端に駆けていく場面、かなり切なかったです。これまでのしずくの行動原理と完全に一致しているんですよね……しずくはずっと、自分が危険を引き受けることで誰かを助けてきて、世界を救うために普通の声を手放して、怪異退治を一人で続けてきて、今回も「一人」が必要なら、自分がその一人になる、という判断を一瞬でしているように見えました。そして、ここで湊人がどうするかが、二人の関係にとってものすごく大きな分岐にもなりそうだな、と感じました。これまで湊人は、「声をかけることで誰かを救う」ことを覚えてきましたが、今回必要なのは、「自分を犠牲にして誰かを救おうとする人間に、今度は自分が手を伸ばす」こと。この後しずくがどうなるか、湊人がどうするのかがかなり重要になってくるなと感じました。続きを読ませていただきます。
作者からの返信
しずくにとって、自分が危険を引き受けることはもう特別な決断ですらなく、ほとんど当たり前になってしまっているんだと思います。
そして「次は湊人が手を伸ばす」という読み方もすごく嬉しかったです。
直前までクレープを食べて、猫のぬいぐるみを抱えて楽しそうにしていた女の子が、怪異を前にすると迷わず線路へ飛び降りてしまう。
その落差も含めて、しずくがどういう生き方をしてきたのかを感じてもらえたらと思っていました。
生クリームのせいへの応援コメント
読ませていただきました。しずくにとって、やはり「普通の日常」や「青春」というのは大きなものなんだろうな、と考えさせられました。普段は怪異、さらには「世界の滅亡」という大きなもの、得体の知れないものに立ち向かっているからこそ、こういう何気ないところでしずくが楽しそうにしているのを見るとかなり心にくるものがあります。しかも、湊人もその「楽しい」をしずくと共有しているんですよね……「しずくに付き合ってあげる」ではなく「自分も楽しい」という主体的でささやかな日常の共有が素敵であり、二人に立ちはだかるものを考えると少し切ないです。
しかも、最後……(泣)こんな柔らかなひとときに、やはりやって来てしまった不穏な予感……(泣)「行き先」ではなく「帰り道」が怪異の舞台になる構成が綺麗でした。都会では人がいっぱい、音がいっぱい、光がいっぱい。でも、地元に戻るほど人が減る、音が減る、光が減る。これがさらに不穏を予感させていて読んでいてドキドキしました。そして、二人が柔らかなひとときを過ごしている瞬間にも容赦なくページは捲れる。この「日常」と「怪異が存在する世界」の対極性が改めてひしひしと伝わってくるお話でした。怪異には空気を読んでほしいものですが、そういうわけにはいかないんですよね……(泣)しずくが楽しそうにしていた時間を読んだからこそ、怪異の存在感がさらに際立つように感じられました。続きを読ませていただきます。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!
しずくに付き合ってあげる、ではなく、湊人自身も楽しいと思っているところは無意識のうちにしずくといるのが楽しいと思っているのかもしれませんね。
本当に怪異にはもう少し空気を読んでほしいところですが……残念ながら全然読んでくれません(笑)
目指せ都会女子高生への応援コメント
読ませていただきました。今回は……しずくがとにかく可愛いお話でした……(笑)さらに、しずくの価値観も伺えるようなお話で面白かったです。まず、猫……本当に可愛らしいです。しかも、しずくの言う理由がかなり納得できました。「喋らなくても許される」は端的でありながら、しずくをよく表しているように思えました。それでいて、「喋らなくても」という前提が付いてきてしまうところが妙に切なく感じられます。ここにしずくの価値観が付与されていることで、しずくにとって「喋らない」ことは当たり前になってしまっているのか、本当は声を出してめちゃくちゃ喋りたいのか、あるいは少しの諦観が混じっているのか……この猫ちゃんの会話だけでも多層的に捉えられました。
それから、クッキーの会話からしずくは単に都会に憧れているのではなく「都会にいる普通の女の子の日常」に憧れているんじゃないかな、とも思えました。湊人たちがやっていることを踏まえると、この「普通」が本当に切ないんですよね。映画の会話からも、しずくが「怪異」という言葉を持ち出すことによってしずくの中の「怪異が当たり前に存在する世界」と「怪異のない世界」が交錯しているように感じられました。ここも何気ない会話でありながら、ものすごく切ないです。だからこそ、今回の都会遠征のような、湊人から与えられる「普通の日常」がしずくにとって大切になってくるのではないかなと考えさせられました。続きを読ませていただきます。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!
「都会にいる普通の女の子の日常に憧れている」という部分、まさにそんなイメージで書いていたので、汲み取っていただけて嬉しいです。
しずくにとって怪異はもう日常の一部になってしまっているので、その分、猫やクッキー、ゲームセンターみたいな何気ないものに憧れが強く出ているのかなと思っています。
可愛さの中に少しだけ寂しさを入れた今回の遠征は、しずくにとってかなり大切な一日になっていくと思います。
都会体験遠征への応援コメント
読ませていただきました。今回のお話は……めちゃくちゃ可愛いです(笑)しずくの、都会への憧れが変な方向にいっちゃってて微笑ましかったです。しかも、全身黒ずくめ(笑)それに対して色だけの感想は出たものの、湊人が「白瀬さんらしい」で返すのがあたたかかったです。ここの距離感、近すぎず遠すぎず、それでいてしっかり噛み合ってて素敵でした。
それから、「怪異に休日という概念はない」が少し切なく感じられました。しずくにとって、怪異はもはや切っても切れないものなんですよね。だからこそ、怪異がない時間がしずくにとってものすごく貴重になってくるし、それ自体が希望になってくる。この構造がさりげなく、綺麗に出ていました。「怪異に立ち向かう少女」ではなく「普通に生きる一人の少女」として描かれているのが、これまでのお話を踏まえると心に来るようなお話でした。そして、湊人にとっても「普通に生きる少女」として映るしずくは重要になってくるんじゃないかな、と感じました。続きを読ませていただきます。
作者からの返信
感想ありがとうございます!
しずくにとって怪異や予言の書は辛い思いをさせて来た元凶です。なので純粋に楽しんでほしいという思いを込めて書いていました。
この時間からしずく自身に契約する前の過去の彼女を思い出してほしいという願いもありますね。
声が届くまでへの応援コメント
読ませていただきました。今回の怪異は、静かでいながらものすごく核心的だと思いました。まず、世界から榊を切り離しているところ。音が、声が届かなくなって、誰とも繋がれなくなる。どこまでも不気味で、どこまでも怖い。「消滅」の前段階に「乖離」があるように読み取りました。そこからさらに、本に刻まれた「世界が滅亡する」というのが「消滅」だとすれば、「乖離」はこの怪異と予言の存在そのもので、つまり湊人たちがやっていること自体がその「乖離」を認めている……これが本当に恐ろしく感じました。
そして、その「乖離」を埋めることが湊人たちの役目なんでしょうね。それが今回のお話でよく伝わってきました。しかも、その段階として湊人が自分自身の過去を乗り越えることが含まれている。すごく美しいです。世界を、未来を守るために、自分を塗り替えていく。これがこの物語の大事な部分の一つなのではないかと再認識させられました。続きを読ませていただきます。
作者からの返信
感想ありがとうございます!
お話を通して登場人物たちが成長してほしいという思いも込めているのでたくさん試練を与えたくなっちゃうんですよね。
今回のお話は、湊人が過去とは違う選択をすることも大切にしていたので、その部分を感じとっていただけたのも嬉しかったです。
続きも楽しんでいただけたら幸いです!
声をかけるへの応援コメント
読ませていただきました。冒頭のくすっと笑えるようなやり取りからの、今回の予言……すごくいいですね。しかも、この予言はめちゃくちゃ湊人に合っています。「誰にも声をかけられないまま消える」というのは、湊人の過去を真正面から刺激するような予言であるように感じられました。湊人が過去にできなかったことを、そのまま目の前に突きつけているような予言。まさに湊人が変わりたい、変えようと思っている部分と噛み合っていて綺麗でした。
そして、「予言を外そうとすると、予言通りに動く」というのは、予言は「未来を予測するもの」であるだけじゃなく「未来を成立させようとする力」まで持っているということなんですかね。これはとても怖いです。予言は「未来の暗示」ではなく、「その未来をその通りに押しつけてくる」ということのように読めました。この強制性があるからこそ、「世界が滅亡する」がもっと怖くなっています。それから、湊人たちがやっているのはその「歪み」を正すというよりは、その「歪み」をさらに歪めて柔軟なものに変えていくということなのではないかと感じました。続きを読ませていただきます。
いいよへの応援コメント
読ませていただきました。本のシステムが明確化されて、とても面白いお話でした。この物語の核が見え始めそうですね。世界滅亡が「一気に発生するもの」ではなく、少しずつ進行しているということのように読み取れました。怪異の一つ一つが独立しているように見えて全部一直線に「世界の終わり」に向かっている、そしてそれに対するしずくの考え方が非常に綺麗でした。一度に世界を救うのではなく、一枚一枚のページを消していき、その結果のして「世界の終わり」を遠ざけていく。しずくは最短距離を取るというより、少しずつ着実に、そして正確に物事を進めていくタイプなのではないかと感じられました。
「消せなかったページ」というのもいいですね。すごく深いです。しずくの失敗の記録、もっと言えば救えなかった未来の積み重ねなのでしょうね。そこからの恐怖の表現、本当に綺麗です。しずくの人間らしさ、それから「それでも何度も立ち上がる」真っ直ぐでひたむきな性格が読み取れて素敵でした。今回のお話でしずくの人間性により深みが出て、「面」から「階層」になったような気がしました。続きを読ませていただきます。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!
しずくの性格的に最初は最短距離を進みそうに見えるけど、慎重に進んでいるのは過去の失敗のせいでそのタイプに変化しました。
何度も立ち上がるのも救えなかった人たちへ責任を感じているからかもしれません。それとも他の理由がある可能性も……
昨日とは違う朝への応援コメント
読ませていただきました。湊人の、両親の捉え方……特に父親に対する感情の表現が綺麗でした。「踏み込み方」という視点から、なんだか湊人と父親が似ているような気がしました。物語の最初に、湊人自身の「何もしなかった、できなかった自分」の描写があったことから、「相手を気にしているけれど、一歩踏み込むのが得意ではない。あるいはできない」というのが父親と重なっているなと感じられました。そこからの、「もう知らないふりはできない」がかなり強かったです。しずくのことが気になるのもあるのでしょうが、「今度こそ一歩踏み出す」という決意が滲んでいて美しい描写でした。
それから、クラスメイトの「何かあったの?」に対して湊人がしずくを庇うようにしているところが印象的でした。湊人の中で、しずくは「守る対象」へと変化しているように感じられます。そこが可愛らしくもあり、同時に湊人の日常にしずくの存在が入り込んできているように思わせられ、穏やかでどこか深いものへと変わっていっているな、と感じました。ゆっくりになりますが、続きを読ませていただきます。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!
父親と似ていることを感じてもらえて嬉しいです。同じように踏み込むことが苦手同士で似たもの同士だから、湊人が母親を大事に思うほど父親もそれ以上に母親の存在が大きかったように見せたい部分もありました。
予言の書への応援コメント
読ませていただきました。本のアイテム性が非常に面白いお話でした。本は単なる「未来予知をするためのアイテム」ではなく、予言に明確な状態変化があるのがいいです。未来が確定しているわけではないんですね。しずくがやっていることは「予言された未来を見る」というよりは、「予言を現実にしないために動く」ことなのではないかとすら思えました。そして、今回の予言が時間、場所、人物と具体的であったことに対して「世界は滅亡する」はかなり抽象的で、それがまた恐ろしくもあり、象徴的でした。この「世界」は世界そのものを指すのか、あるいはもっと個人的な何かなのか……考えさせられました。
湊人の過去が怪異に利用されているのも物語として面白く、同時に切なく感じました。その声が湊人の罪悪感……それを踏み越えた個人的な側面を刺しているように思えます。「怪異」が肉体的ではなく、精神的に作用してくるのが味わい深かったです。それから、前回のしずくの「節約」という言い回しに納得しました。自分が声を出すと、その言葉に力が宿ってしまうからなのでしょうか。しずくの「声」の真相についても気になるところです。続きを読ませていただきます。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!
本の状態変化や滅亡するという予言について、細かいところまで考えていただけて嬉しいです。
おっしゃる通り、しずくがやっているのは未来を見ること以上に、予言された未来を現実にしないために動くことに近いですね。
しずくは事情があって日常生活ではほとんど声を出すことができないため、実はかなり不便な生活を強いられています。
今ではスマホやスケッチブックを使うことに慣れていますが、最初の頃はかなり苦労していたようです。声については、これから少しずつ詳しいことも分かってくると思いますので、そのあたりも楽しんでいただけたら嬉しいです!
私も遅読ながら読ませていただきます。
怪異の潜む町への応援コメント
読ませていただきました。リアルな人物描写が巧みな、面白いお話でした。「でも本当は違う。俺は何もしなかっただけだ」という一文が、かなり重く感じられました。湊人は「『何もしない』という選択」をしていた自分に対して後悔と、自分が変わる勇気を見出そうとしているのではないかと感じました。そして、湊人の視点を通してしずくのキャラクター性が見えてくるのが良いですね。そこから、見た目と中身の落差が想像以上であること、しかもこのギャップを文字で見せているのが面白くて可愛らしいです。湊人が都会から来た人間であること、しずくが都会に憧れる人間であることから、湊人としずくの対話は「湊人が語り、しずくが夢を見る時間」にもなり得るのではないかと……
しずくの「節約」という言い回しに、何か深い意味があるように感じられました。そして、しずくが呼んでいる本こそがあらすじにある「怪異を予言する本」なんですかね。この本が今後どう作用していくのかが気になるところです。続きを読ませていただきます。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます。
何もしないという選択について拾っていただけて嬉しいです。
湊人にとって、過去の自分への後悔はかなり大きな部分なので、そこから今度はどう行動していくのか、というところは大切にしていきたいと思っています。
しずくについても、見た目とのギャップを楽しんでいただけてよかったです!
第一印象だけだとかなりミステリアスで近寄りがたいのですが、中身は思ったより変な子だったりします(笑)
「湊人が語り、しずくが夢を見る時間」という表現も素敵ですね。
都会から来た湊人と、都会に憧れているしずくという関係は、今後の日常パートでも活かしていきたいところです。
続きを楽しんでいただけたら嬉しいです!
編集済
田んぼと絆創膏への応援コメント
読ませていただきました。二人の日常に戻ってくれた……(泣)そして、前回に引き続き、湊人→しずくへの理解がまた一段と深まったようなお話でした。怪異が無いからこそ、ここが自然な構造になっていて個人的に大きな回だな、と……そしてしずく、めちゃくちゃ可愛いです……恋愛的な「かまって」なのか、友達としてなのか、本人にもまだ整理できていないのでしょうが、「一人でいたくない」という欲求だけは、確実に芽生えているような感じがします。
そして、今回のお話はかなりしずくの核心を突いていますよね……今までのしずくを見ていると、怖い怪異に遭遇しても冷静な子であるように思える。でも本当は、怖くないのではなく怖がっている暇がない子、なんですよね……これはかなり切ないです。「怖くないから一人で行ける」のではなく、「怖いけど、一人で行かなければならないから怖さを感じないことにしてきた」ということなんじゃないかな、と……しかも本人は、それを悲劇として語らない。淡々と「慣れたことにしている」と言うのが逆に重いです。
そして、相互的に理解が深まるのも綺麗です。しずくからしたら、自分だけが危険になることには慣れているけど湊人が危険になることは嫌、なんですよね。でも、湊人もしずくに慣れてほしくないと思う。「怪我しないで」ではなく、「危険を当然のものにしないで」という話にしている。このお話のタイトルにある「絆創膏」とも重なっているように見えて綺麗でした。
何より、今回しずくが「かまってほしい」と言うのがすごく大きかったです。しずくは普通に声を使えない。でも、これも実はものすごく大きな「声」なんだろうな、と……物理的な声ではないけれど「私は一人でいたくない」という意思表示だから。しずくは「普通の声」を失った少女なのに、物語が進むほど誰かに自分の気持ちを伝えることを覚えていっているような気がします。この構造、すごく綺麗です……続きを読ませていただきます。