第四十七話 語られる過去
YOROI〜ヨロイ〜
第四十七話 語られる過去
⸻
新宿・華苑神宮
導厳、そして琉火達四人が集まっている。
⸻
導厳
「ふむ……」
「凛子、そして進源達も……」
⸻
琉火
「シュラ……」
「一体どんなヤツなの?」
⸻
有水
「確かに、詳しくは聞いてないわね。」
⸻
風美香
「悪いヤツでしょ?」
⸻
彩華
「そーいう事じゃねーだろ……」
⸻
琉火
「導厳さん。」
「シュラ?阿修羅?って?」
⸻
導厳
「うむ……」
⸻
導厳
「ワシらの時代……シュラは【阿修羅】と呼ばれておった。」
「奴は人々の負のエネルギーから生まれた存在。」
「怒りや嫉妬、憎しみ。」
「様々な感情が凝縮し、思念となった。」
⸻
導厳
「そして、その思念はいつしか実体を持った。」
「それが阿修羅。」
「時を経て今はシュラと名乗っているのじゃが……」
「あの禍々しい気を忘れはせん……
あの時と全く変わらん!!
シュラは阿修羅、阿修羅はシュラじゃ。」
⸻
琉火、有水、風美香、彩華
「…………」
⸻
導厳
「そして、阿修羅は人の心の隙間につけ込む。」
「阿修羅に堕とされた者は、奴の意のままとなる。」
⸻
導厳
「負のカリスマ……とでも呼ぶべき存在じゃな。」
⸻
導厳
「凛子もシュラの闇に呑まれたのじゃろうか……真相はわからぬが……」
⸻
有水
「ちょっと聞いていいでしょうか?」
⸻
導厳
「うむ。」
⸻
有水
「導厳さん達の時代に、阿修羅は導厳さんとケルベロス達で倒した……で、いいんですよね?」
⸻
導厳
「うむ……」
「正確には封じたのじゃ。」
⸻
有水
「と、言うと?」
⸻
導厳
「火。」
「水。」
「風。」
「地。」
「そして時。」
⸻
導厳
「我々もYOROI戦士だった。」
「そこまでは良いな?」
⸻
全員が頷く。
⸻
導厳
「ワシらの時代もじゃ。」
⸻
導厳
「阿修羅はあまりに強大じゃった。」
⸻
導厳
「ワシと、進源。」
「謙心。」
「信永。」
「時定。」
⸻
導厳
「五人がかりでも苦戦を強いられた……」
⸻
導厳
「お前達も少し気付いているかもしれんが。」
「YOROI戦士の中でも『時』は少し異質じゃ。」
⸻
琉火
「……」
⸻
有水
「確かにね。」
⸻
風美香
「え?」
「何?何?」
⸻
彩華
「いや……」
「お前は考えない方がいい……」
⸻
導厳
「続けるぞ。」
⸻
導厳
「時はな。」
「他の四戦士とは違い、YOROIの力を増幅、変換するような役割もあるのじゃ。」
⸻
琉火
「なるほど……」
彩華
「だから俺達だけじゃ……」
有水
「YOROI戦士が揃わないとシュラには勝てないっていうのは、そういう事なのね」
⸻
導厳
「そういう事じゃ。」
⸻
風美香
「うーん……どういう事?」
彩華
「だから、お前はいいって……」
⸻
有水
「でも、導厳さん達はどうやって阿修羅を?」
⸻
琉火
「うん、聞きたい。」
⸻
風美香
「それそれ。」
⸻
彩華
「……だな。」
「俺達もそうしなきゃいけないかもだしな。」
⸻
導厳
「……話さないわけにはいかんな。」
⸻
導厳
「良かろう。」
「当時のワシらには、その方法しか取れなかったのじゃ。」
⸻
導厳
「ワシの時の力を媒体とし、火、水、風、地の力、即ち……」
⸻
導厳
「進源。」
「謙心。」
「信永。」
「時定。」
⸻
導厳
「四人の力を、その体ごと封印の力へ変換させたのだ。」
⸻
導厳
「そして阿修羅を抑え付ける形でな……」
⸻
琉火達は静かに話を聞いている。
⸻
導厳
「そしてワシは。」
「必然的に皆が封じた阿修羅を監視する役目となった。」
⸻
導厳
「あいつ達には。」
「人柱のような役割をさせてしまった……」
⸻
導厳
「恨んでいるのかもしれんな……」
「ワシの事を……」
⸻
重い空気が流れる。
⸻
風美香
「でもさー。」
⸻
彩華
「黙ってろって。」
⸻
風美香
「いいじゃん。」
「聞いてるだけだと退屈だしさ。」
⸻
導厳
「退屈……」
⸻
風美香
「あー、ごめんごめん。」
「変な意味じゃなくてさ。」
⸻
風美香
「だって、さっき導厳さん。」
「方法がそれしかなかったって言ったじゃん?」
⸻
風美香
「それはケルベロス達も分かってたんでしょ?」
⸻
導厳
「あぁ……」
「だから、ワシにも分からんのじゃ……」
⸻
全員
「……」
⸻
導厳
「封印じゃからな。」
「いずれ解けるかもしれんとは思っておった。」
⸻
導厳
「じゃが……」
⸻
導厳
「あいつ達がシュラにつく等とは……」
「微塵にも思わなかった……」
「……思いたくもなかった……」
中庭の鹿威しが乾いた音を響かせる。
⸻
導厳は一つ息を吐き、再び話し始める。
導厳
「姿、形は変わった。」
⸻
導厳
「じゃが。」
⸻
導厳
「雰囲気は紛れもなく。」
⸻
導厳
「進源。」
「謙心。」
「信永。」
「時定。」
⸻
導厳
「あいつ達じゃった……」
⸻
静寂が流れる。
⸻
誰も言葉を発しない。
⸻
ただ一つ。
確かな事があった。
⸻
シュラ。
四羅将。
凛子。
⸻
全ての因縁は、
想像以上に深い。
※本作はAIアシスタントの助言を受けつつ、作者自身の手で執筆しています。(世界観・物語は全て作者オリジナルです)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます