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概要
引っ越した先でも……水の味が変なんです。
長男・真田圭介が霊能力者・間宮響子のもとへ駆け込んだ時、すでに家族は静かに壊れ始めていた。最初は、水道水の“味”だった。鉄のような味、錆のような異物、やがてドブ臭い悪臭へと変わり、浄水器も次々に腐食して使い物にならなくなる。近隣では問題なく飲める水が、なぜか真田家だけ汚染されていた。ペットボトルの水に切り替えても異変は止まらない。仏間の畳は仏壇の前だけ異様に柔らかく濡れ、水回りには幽霊が現れ始める。観葉植物は枯れ、愛犬は死に、母は原因不明の病に倒れ、父はアルコール依存症、次男は引きこもりとなる。調査に訪れた響子は、この家の鬼門と水回りを結ぶ巨大な“霊道”を霊視し、家の地下に眠る恐るべき因縁を知る。だがそれは除霊では終わらない、“水そのもの”に巣食う飢えた何かとの遭遇だった――。
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