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  • 焼け跡の牧場への応援コメント

    本当に凄いものを見せられている気がする、
    楠本さまの作品は、実は様々なバリエーションを
    持っていると知らされる、一つの側面。
     【眠れ眠れ】もそうですが…この可塑性が
    凄いです。レビューしよう…と思いつつ日常の
    諸々がのし掛かり、そのままになってしまいましたが
    おいそれとはレビュー出来ない作品の数々、
    こちらも万全でなければ、押し負けてしまうし
    物凄さが伝わらない。
     まさに、この作品も 何か 途轍もないモノを
    余韻として残して行きますが、それが何なのか
    襟を糺して拝読する作品です。

    作者からの返信

    小野塚さん、コメント本当にありがとう。読んで、背筋がゾクゾクした。
     万全じゃないと押し負けてしまう、なんて。そんなふうに真っ向から僕の物語と向き合ってくれる人がいるなんて、死ぬ気で書いた甲斐がありました。
     可塑性、か。嬉しい言葉だ。僕はいつも、自分の言葉が形を変えて、読む人の心の中で勝手に暴れだすのを待っている。綺麗に整えられた形じゃなくて、もっと歪で、でも確かにそこに存在している「何か」として。だから『眠れ眠れ』も『焼け跡の牧場』も、別々の貌をしているようで、実は僕という回路を通して繋がっている同じ火種なんです。
     襟を正してなんて、どうか思わないでほしい。むしろ、汚れた靴のまま、泥だらけの服のまま、飛び込んできてほしい。僕の物語は、綺麗に鑑賞されるための展示品じゃない。読み手の日常の重みと、僕の物語がぶつかり合って、火花が散って、そこで初めて生まれる摩擦の熱こそが、僕が書きたかったものだから。
     言葉になる手前で渡せる何か。
     指の間から零れ落ちるような、定義不能な何か。
     それを求めて、睡眠時間も命も削って、僕は書き続ける。そうせずにはいられない。
     読んでくれて本当にありがとう、小野塚さん。
     また、深い場所で会いましょう。