第11話 銀色の解決策っつ!

うばっつ!〜ある中年ウーバー配達員の物語〜


第11話 銀色の解決策っつ!


初配達を終えてわかったことがある。


ウバッグの中、スッカスカである。


特に、今回の中華料理――


チャーハンと餃子。


曲がるたびにカサカサ音がして、まるで中でリズム刻んでた。


チャーハン「Yo!Yo!」


餃子「Check it!Check it!」


違う、そうじゃない。


もしこれが汁物だったらどうなる?


想像したくない。


バイクの中で味噌ラーメン大爆発とか、地獄絵図じゃん。


というわけで、またもYouTube先生の出番。


検索:


「ウバッグ 中 スカスカ 対策」


親切なウーバー戦士たちが、


オススメの緩衝材・タオル・自作仕切り──


まるで戦国時代の兵法書のように出てくる出てくる。


でも、俺は思った。


「そんなめんどくさいこと、できるか!!」


そして、見つけたのがコレ。


銀色の断熱アルミシート。


オレンジ色の看板の店で、


1枚100円。


「やっす!」


即買い。即帰宅。即加工。


カッターで折って曲げて、バッグの中に敷き詰めた。


4枚の銀色の板が内側をぐるりと囲む。


その様子は、まるで──


「俺のバッグ、サイボーグ化してない!?」


ウバッグ改。コードネーム:"銀狼(しろがねおおかみ)"


これでチャーハンも餃子も、ステイホームしてくれるに違いない。


背負ってみた。ズッシリくる。


だが、それがいい。


重さこそ、使命感。


次の戦い(配達)に備えて、俺は冷蔵庫の中の麦茶を一気飲みした。


銀色の中年が、今、静かに走り出す。

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