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概要
その部屋を知らないふりして、今日も鍵を開ける。
大学進学を機に住み始めた古いアパート。
二階の一番端にある部屋は、入居したときからずっと空き部屋だった。
誰も住んでいない。
誰も詳しく知らない。
けれど、夜中に音がする。
友人が見たという黒い影、真っ直ぐになった表札、二階を見上げる大家。
確かめなければ、ただの空き部屋でいられる。
だから僕は今日も、あの部屋を見ないようにしている。
二階の一番端にある部屋は、入居したときからずっと空き部屋だった。
誰も住んでいない。
誰も詳しく知らない。
けれど、夜中に音がする。
友人が見たという黒い影、真っ直ぐになった表札、二階を見上げる大家。
確かめなければ、ただの空き部屋でいられる。
だから僕は今日も、あの部屋を見ないようにしている。
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