諦めと自失、そして精神的な空白を、暮らし・体・犬を通して描いている。己の全てを注いできたもの。その幕切れが見えかけた時、自分の気持ちをどう納めたら良いのだろうか。なにも解決しないまま、ただ犬の腹に顔を埋める。それしかできない虚しさが感じ取れた。本作のなかで茫々と一日が流れていくように、わたし達の現実もまた似たような世界線にあるのかもしれない。その時、私はきっと兎の腹に顔を埋めるだろうと思う。【レビューコンテスト応募】
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