紹介のとおり、この作品にはやられた、となったのが最初の素直な感想でした。その気持ちに至るのはいつかまではネタバレになるので明記はできません。
しかし、たった数時間、それだけでも私は引き込まれる面白さがあると思えました
このレビューを書くにあたって、そも、私は乙女ゲームモノや悪役令嬢モノのテンプレについては未履修となっています
主人公が主役級の立ち位置じゃないからでしょうか?一緒に俯瞰的に物語を追走し、時に怒り、時に笑い、時に悲しむ背を追えます
参謀?策士ポジションが本主人公の立ち位置なのですが、完全なあくどいやり方ではなく、時に正攻法、時に知略を使い逆転劇を魅せると言った点で、ドロドロとしたお話ではなく、良い意味でサクサクとしたテンポ感です
本作のヒロイン枠の子もとても可愛らしく、軽快さと、それをひっくり返すかのような展開の面白さは、この手のジャンルに触れてみようかな?やいい感じにテンポ感の良い作品を読みたいんだよなと思ってる方々にオススメできるかもしれません
(このレビューは、乙女ゲーム転生や悪役令嬢ざまぁテンプレ未履修の人間が書いています)
お貴族学園の生徒会を舞台にした乙女ゲームへ転生!
……したのは、攻略対象でも悪役令嬢でもない、「王子の取り巻きC」の冴えない男子。
という分かりやすい導入から始まります。
この物語、主人公ロイスの「参謀兼守護者」としての立ち位置が実においしい。
モブ寄りポジションとはいえ、王子の側近ゆえ身分は高め。
冒険への憧れを持っていた過去もあり、実はかなり強い。
普段は地味なのに、頭も回り、戦えば強く、悪役令嬢役エリシアをしっかり守る。
さらに、素直過ぎて緊張感のない殿下のことも、大切に思っている。
腹黒策士系ではあるのですが、某作品のような「人でなしさ」や「下衆さ」はないので、終始安心して読めるのも良かったです。
そしてエリシア自身もまた、敵役少女の安全を気遣える優しい子。
全体的に「優しさ」で回っている世界観で、読後がとても気持ちいい。
特にお気に入りは第四話の剣術試合。
生徒会メンバーでもある幼馴染との決勝戦は、二人の縺れた感情のぶつかり合いを味わいつつ、策略無しの真っ向勝負として熱く楽しめました。
Web小説らしい軽快さと、腹黒すぎない糸目みあふれる参謀が好きな方におすすめしたい作品です。