夏の終わり、彼女の笑顔
ノクスーマ
序章:すべてが始まり、終わる場所
ステージのライトがまさに私を照らし出している。スポットライトの光が肌を焼くように照らす中、指先から骨の奥まで冷気が染み渡る。
大輝は私のすぐ後ろに立ち、愛用のギターを手にしていた。乱れた金髪と、彼特有の気取らない表情が印象的だった。演奏開始の合図を待ちながら、彼はウォーミングアップのために指を弦の上で軽やかに動かし続けていた。
左側には怜さんがベースを抱えて立っている。その眼差しはいつものように鋭いが、今夜は何かが違っている。まるで彼女の目に不安が浮かんでいるようだ。あるいはそれは、単に私自身の不安が映し出されているだけなのかもしれない。
他のメンバーもすでにそれぞれの位置についている。
私の目の前には、数百人、それ以上の観客が広がっている。こんなに大きなステージに立ち、これほど多くの観客を前にすることになるとは想像もしていなかった。
私は深く息を吸い込み、空っぽになったような肺を満たそうとした。心臓は不規則に鼓動し、まるで胸から飛び出そうとしているかのようだった。
「今夜来てくれてありがとう。僕たちは……ええ、まだいいバンド名が決まってないんだ」
普段は小さな声の私だが、今回はその声が会場全体に響き渡った。何人かの観客が笑ってくれて、それが少し私の緊張を和らげてくれた。
「でも、それは重要じゃない。重要なのは、僕たちがなぜここにいるのかということ。このバンドは……」
私は一瞬言葉を切り、適切な言葉を探した。
「このバンドが存在するのは、僕たちの野心のためじゃない。このバンドは、僕たちにとってかけがえのないある人物の後押しがあって結成されたんだ」
怜さんが私の後ろで体をずらした。彼女も私と同じことを感じているに違いない、その言葉に込められた感情的な重みを。
「今夜僕たちが演奏する曲は……」
私は話を続けた。マイクスタンドを握る手が滑ったのは、汗のせいではなく指先が震えていたからだ。
「これからお聴きいただく歌詞は、私たちにとって非常に大切な人物によって書かれたものです。彼が、私たちがバンドを始める勇気を持つずっと前から、このバンドが結成された理由そのものでした。この歌詞を通して、彼は後悔を残さずに、誠実に生きる方法についてのメッセージを託してくれました」
目頭が熱くなるのを感じた。だめだ、今だけは。私はズボンのポケットの中の紙を握りしめた。何度も折りたたんで開いたせいで端が擦り切れてしまった、私のために、私たちのために書かれた手書きの歌詞の紙だ。
「曲のタイトルは……」
そのささやかな囁きは会場全体にはほとんど届かなかったが、私は目を閉じた。
「……」
そのタイトルを口にした瞬間、ステージ上の喧騒がすべて消え去った。一瞬にして、私はあの温もりに満ちた日々へと戻った。彼女の笑顔がまだ鮮明で、笑い声がはっきりと聞こえ、いつも冷たかったその手をまだ握ることができたあの時代へと。あの無邪気だった日々が恋しい。「喪失」という言葉にまだ意味がなかった頃。私たちが共に過ごしたひとときがどれほど貴重か、気づくこともなかったあの頃が。
私はあの日へと戻った。すべてが始まったあの日……
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