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僕が傘を差しだしたのは、優しいからじゃない。

僕が傘を差しだしたのは、優しいからじゃない。

五月雨恋

おすすめレビュー

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★★★
★9
3人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 牛河かさね
    709件の
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    ★★★ Excellent!!!

    優しさのふりをした本音が、雨音に滲むとき

    静かな雨音の向こう側で、人の本音がそっと顔を出す……そんな一編です。

    舞台は、ただの雨の日のバス停。けれど、この作品が描いているのは「優しさとは何か」という、ありふれているようでいて実は厄介なテーマです。

    主人公は一見親切に見える行動を取りますが、その動機は決して綺麗なものではありません。このズレがとてもリアルで、思わずドキッとさせられます。

    特に印象的なのは、会話の温度感です。必要以上に説明しないからこそ、行間に漂う感情や距離の変化がじわじわと伝わってきます。
    読み進めるうちに、「この二人、どこか似ているのでは?」と気づく瞬間があり、そこから一気に引き込まれました。

    派手な展開はありませんが、そのぶん読後に残る余韻は深く、静かに心を掴んできます。
    雨の日にふと思い出してしまうような、そんな一作です。

    短編だからこそ味わえる濃密な空気感、ぜひ一度体験してみてください!

    • 2026年4月25日 00:25