可愛らしい名に反し、本作が描くのは「自分」が削られ、異形へと変質していく静かな恐怖です。余白を活かした文章が、海でも森でもない空き地の不気味な静寂を際立たせます。読み終えた後、何もない空間に手を伸ばすのが怖くなる。短くも鋭い、異色の現代怪談です。
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