お仕事をしながら小説を書き、映画に関わる夢を抱く作者本人・宮本 賢治先生が、知人から贈られた招待券を手に、あやしさ満点の心理カウンセリングへ向かう――そんな始まりなので、引き込みが最強です。
実体験めいた語り口(フィクションですが)だからこそ、怪しい部屋、濃すぎる人物たち、そしてそこで繰り広げられるやり取りの面白さがいっそう際立っています。
すごいです。
ネタの渋滞……。
それなのに、ただの色物で終わらないのが、すごいのです。
読後、宮本賢治先生ともっと仲良くなれたような気がするのは、きっと気のせいではないはずです。
そうですよね……?
面白かったです、ありがとうございます♪
こちらはSB亭moyaさんの企画への参加作品となります。
企画の要旨としては、有志がそれぞれ持ち寄ったお題のキーワード14個を全て消化して各人小説を書くというものです。
これだけ縛りがあると、さすがに個性を出すのは難しいのではなかろうかと思うわけですが。
むしろ個性しかなかった(笑)
ほんとにお題ぜんぶ消化してるー?と疑惑が生じるほど自然に文章に馴染ませた14のキーワード(うそうそ、ちゃんと消化してます)。
そこから繰り出される宮本ワールド。
読み終えたとき、あなたは使い所のないリディア語を口ずさみながら妙に回鍋肉に詳しくなっていることでしょう。
レビューか。これはレビューなのか。
とにかく、ご一読ください。
おすすめ致します。
SB亭様の企画――皆様で出し合った14個のお題をもとにしてChatGPT先生に書いていただいた原作を、さらにそれぞれの自由裁量で書き変えていく、というもの。
本作はそれら難題を軽々と超えて、宮本様らしさが詰まった素晴らしい短編に仕上がっております!
美しき外国人妻、八嶋智人さん似の少林寺拳法、怪しげな酒、美味しいが確定している回鍋肉……不思議な雰囲気や登場人物に翻弄されながらも、その展開の果てに待つ物語の終着点にて、心がとても満たされていることに気付かされます!
この先、創作する時にはやはり丁寧に心を込めて作っていこうと、改めて思うことができました。
ぜひともご一読を!!!
企画参加のこちらの作品。
14個のお題を見事に盛り込み繰り広げられる世界は
どこまでも可視化できそうな美味なる世界なのでございます。
円をかいたり色をつけたりするカウンセリングに参加するはずだったのに、
何故こんなにも怪しい人物たちを前に、
運ばれる料理に舌鼓を打っているのか……!
それら料理が全部美味しそうなのは勿論、
登場する人物が皆際立っていらっしゃる。
面白眼鏡こと八嶋似の少林寺、その妻リディアは例のディアスにそっくり。
そして作者ご本人がそのカウンセリングを受けるという
まさかの展開だと言うのに、
どこまでも、どこまでも見事に調和がとられているのです。
リディアの会話のテンポの良さもさることながら、
激熱な世界が見事に穏やかな着地を決める様を
是非ご覧ください。
ええ、いい顔になれますよ!
宮本 賢治氏。本名だそうである。
カクヨムで小説を書いている。
いつもニコニコ。液晶画面の向こう側から受け取れる文章からは「いいひとなんだろうなあ」といった印象だ。
しかし、只者ではない。何者? そう、宮本 賢治だ。
今作はお題に沿って作られたものである。
まるで乱歩のパノラマ島を逆さにした通眼鏡で観たような極彩色の夢。夢。夢。
流れてくるのはウマソーな中華料理、涎が出る。
「おまえに食わせるタンメンはねえ!」バカ言っちゃあイケナイよ……「そうは酢豚の天津丼だ!」
レビューが支離滅裂だって? そうね、そうだね。うん、そうなんだ。
いいから、読んで……すごいよ、イッツ・ア・宮本ワールドだから……。
作家は孤独なものだと、
出会って会話をしたほぼ全ての作家はそう言ってきた。
私は作家歴は浅いが、物作りの現場にそれなりの期間携わり、色々な仕事をさせていただいて、今日まで何度同じ思いをしてしょげてきたかわからない。
つまりは、「誰のためになってんだコレ?」と言う悩みである。
自分で言ってしまうが仕事は早くて、それなりのクオリティのあるものは作れる。
それができてしまうと、それが自分のスタンダードになり、常に同じ時間で同じクオリティのものをと要求され続けるのだ。たまに、自分が自動販売機にでもなったのではないかと妄想してしまうことがある。
もし、この界隈で息をしていて、私に共感をしてくれる作家先生がいらっしゃるのであれば、
宮本先生のこちらの作品を読んでみてほしい。
作家は孤独なものだ。しかし結局人生において『孤独』などあり得ず、人対人で成り立っているものなのだ。
誰のため、ではない。
「自分や大事な人の空腹を満たすため、料理を作る。それが美味ければなを良し」
全てのクリエイトの根幹にはこれがある。
そのことを、教えてくれた。
ご一読を。