第24話 敵はすぐ近くに

「こんにちは。ケマさん。」

「なんの用だ……。」

「睨まないでくださいよ〜まだ脅したりませんか?あなたはただ知ってる情報を教えてくれれば良いのですよ?」

「"魔法に付随するものは加護とはならない"。お前は何を隠しているんだ?魔法は炎、水、風、雷…」

ドンッ!と大きな音がなった。その時にはケマは首を絞められていた。

「あなたは知っている情報を言えばいいそう言いましたよね?いい加減にしてください。殺しましょうか?」

「セントラルがっ……何か、企んでいる……。何かを……きっかけにっ、戦争にっ…参入しようと、ゴホッ、ゴホッ!」締められていた首が離される。

「他には?」その男は物凄い圧をかけてくる。

「イーストは両国に狙われているぞ……。いつ仕掛けてくるか…」

「情報ではないですねぇ……。」

「東西間の戦争中にノースとサウスも戦っていたらしい。それによって、ノースは戦力不足に陥り撤退。しばらくノースは攻めにこないはずだ……来るとすれば…」

「サウスですか。なるほど、あなたはもう用済みですね。」

「は?!何を言って……。」

「安心してください。自殺に見せかけるので。」

「クソぉ!!お前はなんなんだよ!」

「私はですね…■■■■■ゴースト〈■■■〉ですよ…。いやぁバレてるとは思いませんでしたよ。ちゃ〜んと消してあげますからね。」

指が鳴った。次の瞬間、ケマは自身の首を絞め始めた。

「……は、…………ス……!!」

「苦しそう……私には関係ないけど!てことで、さよなら~」

牢屋の地下に一つの音が響いた。その音は、命の灯火が消える音……







「アズマ様!おはようございます!」リンは扉を開けた。

「おはよう。リン。」俺はリンに挨拶をした。

「体調の方はどうですか?」リンはこちらを心配そうに見つめる。

「もう大丈夫!」俺はマッスルポーズを取った。

「なら良かったです!それと、一つ……。」リンは申し訳なさそうに言った。

「一つって?」俺は首を傾げた。






「サウスが侵攻を開始したらしい。敵軍は現在進行中。ウエストに勝利した我々を潰すべく、全戦力を投入しているという情報が偵察部隊から入ってきた。到着は推定一週間後だ。その前にアズマにはポイントを稼ぐため、ダンジョンに潜ってもらいたい。」ワルパフさんが概要を一気に話す。リンの言うもう一つとはこの事だった。俺さぁ、病み上がりなんだよぉ?てか……

「ポイントって何ですか?」

「嘘だろ…。アビリティを上げるためのものだ。勇者専用の補加。」ワルパフさんは信じられない様子で説明してくれた。

「あ!ありましたね!そんなやつ!」

「はぁ、まぁいい取り敢えず、下層でもいいからダンジョンに潜ってポイントを集め、アビリティ強化をしたほうがいい。ウエストの時みたいになるとは限らん。それに!お前は修行が足りない!剣技がお粗末!魔法の使い方が荒い!ちゃんと特訓してこい…!期間は三日だ。無理にダンジョンに潜れとは言わんが一日くらいはやって欲しい。頼んだぞ。」ワルパフさんは言うだけ言って会議室をあとにしてしまった。

「と言う訳なので…お願いします!私もダンジョンにお供しますし!」リンが慰めるように言う。

「ありがとう……。」







「ここのダンジョンで、神層ってのが見つかったんですか……!よぉし!潜りますかっ!………敵地なんだけどねー。」僕は小声で呟いた。

敵地?僕が誰かって?言わなくても分かりますよ、そのうちね。












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