第18話 東西戦線-⑤

「蒼炎。」蒼い炎が敵の兵士を焼き払っていく。

「ドーラ!頼んだよっ。」ドーラが上空から火を放ちさらに炎が強まっていく。

「ドーラ!ストップ!」突如、霧が濃くなり視界が塞がれていく。

「今だぁ!かかれぇ!」敵兵士が霧に隠れ襲い掛かってくる。

「イラフ君!どうにかできないんですか?!」私は蒼炎で辺りを囲い、兵士の猛攻を防ぐ。

「ローリエを気にしていたら、ドーラが疲れちゃう。俺は霧のない所を一掃するから任せた。」そう言ってイラフ君は行ってしまう。

「相変わらず私らはどうでもいいんですかね…。はぁ、私も疲れるんですよっ…!」炎の囲いの範囲を伸ばし、兵士を焼く。

「隠れてたって意味ないですよ。勇者補佐。」私はどこかにいるであろう男に話しかけた。

「こんにちは、第四支部長。早速ですが見逃してくれません?」そいつは手を挙げながら近づいてくる。

「なぜです?」

「私ですね~プリムラ様のご遺体を回収しに来たのです。」胡散臭い笑顔を浮かべながら話を進める。

遺体の回収…。ということは誰かが殺した。ウエスト内の研究などは分かっていない…わざわざ遺体を回収するのは怪しいですね…。

「埋葬したいという気持ちは分かりますがごめんなさい。あなたを逃がすわけにはいきません。」

「ならば、死ぬといいでしょう。」一気に霧の濃度が濃くなっていく。


イースト護衛騎士団第四支部長〈炎士(えんし)〉ホーノ・ローリエVS勇者補佐


「蒼剣。」私は炎で剣を生み出し斬りかかる。

「おや、外れ加護でもこんな使い方が!凄いですねぇ〜。」斬りかかった勇者補佐はすぐに消えてしまい様々な方向から虫酸が走るような声が聞こえてきた。

「それ、やめてもらっていいですかね?少し腹が立つのですが…。」私は蒼剣を投げる。

こいつの絶加は煙幕…。今見た感じだと自身と煙幕にとけ込むことができるようですね…。

「そんなに悠長にしているとは…流石だ…!」何を言っているんだこの人……。何かあるのか…?

「ゴホッ!!」私は突然咳込んでしまう。

「血だ…もしかして……。」毒も混ぜれるのか…!

「毒ですよぉ〜!実に愉快でありますね〜。」さっきから兵士の姿を見ないと思っていたけどイラフ君ではなく、こいつの仕業か?

「イラフ君!!今出ている霧は直径何メートル程ですか?」私は思いっ切り息を吸い込み、イラフ君に聞く。

「えぇ〜?バカなんですかね?一気に息を吸い込むなんてぇ!!」

「十…いや、十六はあるかな。」あいつの戯言は無視していると、すぐにイラフ君から返事がくる。

「ありがとうございます…!」

「てか、連絡の魔法があるんだから馬鹿でかい声で言わないでよ。ドーラが驚いちゃうだろ…。」

「では後ほど、お詫びの品をお送りするとしましょうか…!蒼球…!!」イラフ君の話を元に私は霧の範囲を炎で囲った。

「私の炎はドーラ君ともいい勝負をすると思うんですよ。後は分かりますよね…!」

「はいはい、死なないでね。じゃないとお詫びの品が受け取れない。ドーラ、頼んだよ。」

「ピギャァァァ!!」ドーラ君の炎を防ぐため、私は炎で自信を囲った。

「や、やめろぉ!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ァ゙!あ゙づい゙ぃ゙!!クソがァ゙!!」勇者補佐が近くで燃えていく。

「あ、そういえば先ほど僕の絶加が外れと言いましたが、私の炎は蒼。どんな魔法でも、ドラゴンの息吹でも私の火力には敵いませんよ。」


イースト護衛騎士団第四支部長〈炎士〉ホーノ・ローリエVS勇者補佐


勝者 イースト護衛騎士団第四支部長〈炎士〉ホーノ・ローリエ



「リン!魔力は?」

「回復しました!アズマ様は?」

「ちょっと疲れた…。」

「アズマ!弱音を吐くな!君達がこの戦いの最後の要だ!勇者補佐も死んだと連絡が入った。私らはすぐに追いつく。後は分かるだろ?」

「分かっますよ。王城への潜入、ですよね?」

「安心しな。俺もついてく。」シオンさんは俺の肩を叩いた。

「アズマ様!行きましょう!」

「あぁ。」






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る