第14話 東西戦線-①
「シオンさん!最高位騎士(トップ)は何者なんですか?!」
「俺もよくわからんのですよ!」俺等は兵士の間をくぐり抜けつつウエストへ向かっていた。
「ま、アズマならうまいことやるんじゃないですかね。」
「そうだといいんですけど…。」ひたすら走っていると何か光が近づいてくる。
「スターリン様!俺の後ろに!」
「え?はい!?」スターリン様は俺の背後に回った。
「オラァ!」とんできた魔法を一刀両断する。
「流石!"元"勇者なだけある!」高身長の爽やかなイケメンが話しかけてくる。
「この規模の魔法を簡単に撃ちやがって…!」
「あの人は誰なんですか?!」
「あ!第三王女様もご一緒なんですか?はははっ!第一王女を死なせてしまったのに懲りずに連れ回すなんて…学習能力がないんですかぁ?」やつは嘲笑うかのように言う。
「あいつは…〈魔導王〉ハルゼ・カードン…!おそらく四カ国唯一の魔導王です…!」
「いやぁ~、実力差がなぁ〜。」ハルゼは頭をポリポリと掻いた。
〈宮廷魔法使い〉スターリン・イースト&〈二十六代目東の勇者〉シオンVS〈魔導王〉ハルゼ・カードン
「お前があんなに兵士を…」トップは巨大な剣をいとも簡単に振り続け反撃のチャンスは与えられていなかった。
クソっ…何とか距離を取りたいところだけど…。
「ヴォラーレ。」俺は勢いよく空へと飛ぶ。
「飛んだとて…無駄だ…。」トップは思いっきり踏み込みジャンプをした。
嘘だろ…?そんな重そうな甲冑を着ているのに俺の近くまで飛ぶって…人間じゃねぇだろ…。俺、少なくとも十メートル位は浮いてるんだけど…。
「四象景律(ししょうけいりつ)-節(節)…!冬凪。」俺は四象景律の最大技を放とうとするがトップの狙いはもっと単純なものだった。
「は…?!俺の足掴んで…。うわっ!」トップの狙いは俺を落とすことだったらしい。
「ガハッ!」俺は叩きつけられる。痛てぇ…。
「兵士は苦しんだ…。だから……お前…苦しめる……。」トップは剣を構え振り下ろす。
「ゾンネケルン…!」俺は即座に魔法を放ち体勢を立て直す。
「出来ればこれで終わって欲しかったんだが…。てか、何で無傷なんだよ…。五の十乗なんだが?」トップはゆっくりとこちらに近づいてくる。
取り敢えずあいつの絶加の詳細を知らないとだよな…。
「兵士の…………。仇………討つ…………。」
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