第5話 変更

「ゴガァァァァ!!」二階層のフロアボスが雄叫びを上げながら崩れていく。

「凄いです!アズマ様!」リンが褒めてくれたのに対して「そんなことないよ。」と言葉を返す。

「アズマ様!そんな謙遜しなくてもあなたはお強い!自信を持ってください!」師匠が体育会系な感じで褒めてくる。でも、そんな褒められていいもんじゃないんだよな…。実際、今回は練習台にする余裕はなかったし一ヶ月程度の練習じゃこれが限界かな…。

「アズマ様。もし、無理をしてるのであれば言ってくださいね。」師匠が俺の心を読んだかのように優しく言った。

「そうですよ!私たち一応強いんで!」リンもガッツポーズを決めながら言う。

「ははっ。一応って何だよ。」何ともない言葉だったが思わず笑みがこぼれた。

「やっと笑ってくれましたね。」

「え?」

「だって!アズマ様、全然笑わないじゃないですか!」

「いやぁ、それは性格のような感じで…。」

「リン様。アズマ様が困っていますよ。」師匠にまた心を読まれたのか、助け舟を出してくれた。

「あ、ごめんなさいっ。困らせるつもりじゃ…。」

「大丈夫!それよりさ、休めたから次に進もう!」申し訳なさそうにしているリンに笑みを見せる。

「はい!」



「ここが…。第三階層…。なんか、さっきと雰囲気が違う様な…。」さっきまではザ・ダンジョンって感じだったけど今は捻くれたダンジョンって感じというか森。

「そうなんですよ!基本、ダンジョンって二階層ごとにエリアが変わっていくんですよ。三、四階層はジャングルがモチーフなんですっ!」リンが人差し指を上げながら自慢気に話す。

「この階層は罠がありますので注意してくださいね。」

「はーい。」



三階層に入ってからしばらく歩いていたが何かがおかしい…。

「師匠…なんか変じゃないですか…?」

「そうですよね…。おそらく…この違和感の正体は魔物がいないということだと思います…。」

「確かに一度も戦ってないですね…。」

全員が違和感を覚えていた。にも関わらず、撤退をしなかった。何というか、身体が勝手に動いているような感覚、"撤退"そんな簡単な二文字が俺たちの頭に浮ばなかった。

「あっという間にフロアボスの部屋に着きましたね…。」

「はい。準備はいいですか?」

こんな異変感じたこともなかった。おそらくみんな感じていることだった。ゆっくりと扉が開いていきボスの姿が見えてきた…。

「アイツは?」

「フラワーペアレンツですね。アイツが飛ばす種子に当たると、身体が操られてって…。え?」

刹那、その場にいた全員に緊張が走る。

天井に張り付いていた。いや、張り付いたと思っていたフラワーペアレンツが天井から落ちてきた。

「フロアボスが死んでる…?」

「全員!臨戦態勢!!」師匠が大声で叫ぶ。

「グォォォォォォォォォォォ!!!!」

「うっ、耳がっ。」俺たちは全員耳を塞いだ。なんて声のデカさ…。超音波でも放ってんのか…?

「あれは…!フラワーキング?!二十階層のボスがなんでここに?!」リンが声を震わせながら言う。

「二人とも落ち着いて!俺はコイツを倒したことがある!全員で協力しましょう!!リン様は魔法の準備!アズマ様はリン様を守ってください!!」

「了解っ!」「は、はい!」俺とリンは返事をする。リンは杖を用意し構え、詠唱を始める。

「グォォォォォォォォォォォ!」フラワーキングは種を飛ばしてくる。俺はどでかい咆哮に耐えながら剣で種を弾いた。

「いきますっ!ファイヤボール十連!!」詠唱を終えたリンが魔法を放つ。

「ノォォォォォォ!!」フラワーキングが苦しむ。そこに師匠がすかさず技を入れる。

「四象景律(ししょうけいりつ)-花(はな)…!」大きく息を吐き、剣を振るう。

「椿(つばき)っ!!!」

「グォォォォォォォォォォォ!」フラワーキングが一刀両断される。

「やった!やりました!」

すると、フラワーキングが目を見開く。

【■■の変更を確認…実行…■■されました】突如アナウンスのような声が頭に響く。

「何だ?!」

花の中心が開き、塵などが吸い込まれ始める。

「は?どういうことだ?!」師匠が混乱していた。というか全員が混乱していた…。

「みんな!に¿※ゲ↑);!!」あれ、こ‼<¿ガ×↙ルか?召喚時に起きたように■■■がガガガア、アァ、ア、ア、ア、あタま二…………。

「アズマ様っ!」リンが■■■ノナマ、ナマエェ?ヲヲヲよぉビぶゥ………?


呼んだ。呼んだ…。


「■■っ!¿”$°ε°▶!!」





■■■の意識は薄れていった…………。




【世界の…世界の■ー■■■■■■に成功しました】







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