七桁の借金を抱えた配信者ケレンミが森で出会ったのは、背中から“アム”という腕を生やした青年グタロウ。
町に戻れば化け物として討伐されかねない彼に、ケレンミが提案したのはまさかの「ダンジョン配信で有名になれ」という逆転の発想です。
化け物扱いを避けたいグタロウと、借金返済のために成り上がりたいケレンミ。
利害が一致した二人がコンビを組み、ダンジョンでの戦闘や探索を配信コンテンツへと変えていく展開は痛快そのもの。
強すぎる右腕アムの存在も相まって、配信映えは抜群。
ダンジョン×配信×成り上がりの要素が軽快に絡み合う、読んで楽しいファンタジーです。
ダンジョン配信の物語は、借金まみれのケレンミが、森の中でグタロウと出会うことで立ち上がっていきます。
なんといっても、本作の魅力はこの二人のコンビネーション。
バランスがいいのか、ずれてるのか、そんなユーモアが読んでてクセになります。
読みながら何度もクスッとなり、それでいて先行きも気になる巧妙な構成になっている。
なかなか生物は背中から腕は生えてないものですから、作者様の世界観につい関心が向くものです。
コミカルな空気をまといながらダンジョンに踏み込むことで、あっと驚く仕掛けが待っている。
個人的には 『生きている』ダンジョンと『死んでいる』ダンジョンという発想が好きでした。
しっかり魔物も登場するので、ドキドキハラハラ感も楽しめます。
ぜひとも多くの人にこの愉快なバランスを体感してもらいたい、そんな作品です。
まず、背中から生えた腕の「アムくん」が予想外に可愛すぎて最高!
見た目は成人男性の頭を掴めるデカい腕っていうガチの化け物なのに、グタロウに頭を撫でられて嬉しそうにしたり、手術ってワードにビビってグタロウごと木の上に逃げちゃったりするの、完全にヒロインの挙動でギャップ萌えする。
グタロウとケレンミの、初対面なのに謎に波長が合ってる凸凹コンビ感もすごく良い。
ケレンミが借金まみれで夜逃げ中っていうなかなかのクズ背景を引っ提げてるのに、なんか憎めなくていいキャラしてる。
ご飯ごちそうしてもらった後のスープのくだりのテンポ感。極上のコントだ。