第2話 無理強いされて結んだ協約を破棄することは、

無理強いされて結んだ協約を破棄することは、恥ずべき行為では、全くない。


協約が公的なものである場合であったとしても、相手国の力が弱まった途端、破棄されるほうが、当然なのである。

歴史を見れば、このような例は、枚挙にいとまもないほど、現実に存在する。


そもそも、国家君主間で締結された協約であっても、双方の力関係の変化で、実に簡単に反故にされて来たのである。

そして、その協約を結んだ理由が消えてしまえば、すぐに破棄されて来たことが、現実の歴史である。


「政略論」


公的に「停戦」協議を行い、停戦を決めながらも、現実には、ほとんど完全な履行はなされない。

あるいは、意図的に停戦違反を繰り返し、「相手国の責任」と強弁する。

かくして、いつまでも、戦争被害は続くことになる。


国際法違反を口に互いを非難する場合も多いけれど、国際法違反を行っても、取り締まるべき機関(国際連合等)が現実には機能していない。


そもそも、現在は、国際連合の安保理常任理事国(複数)が「国際法上疑念のある」軍事行動を行っている。

しかし、常任理事国は、安保理の議決に対して「拒否権」を持つし、従うこともない。(結局、国際法は、強制力のない法体系と言われている)


「国連至上主義」「理想的平和主義」に心酔する人には、酷な話になるが、これが国際政治の現実である。

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