第2話『分類不能、要観察|ギラン隊長の任務』

ギラン隊長は、宇宙防衛軍「VOID CREW」に所属する超越的存在。

コードネームは B.T(Biological Tracker/生物観測者)



惑星アルドの峡谷地帯。

ギラン隊長(B.T)は、発光する結晶生命体の群れを前に漂っていた。


「記録開始。対象は群体意識を持ち、音ではなく振動で交信している。」


赤く光る結晶のひとつが、ゆっくりと近づく。

ギラン隊長は動じず、その挙動を追う。


「恐怖反応なし。むしろ好奇の兆候。」


淡い光が胸の銀色のロゴに反射し、赤い「B.T」を浮かび上がらせる。


ギラン隊長は、わずかに口を動かした。


「分類不能。要観察。」


静かに手を伸ばす。触れない距離で、存在を確かめる。


その瞬間――

結晶生命体がかすかに震え、澄んだ共鳴音を響かせた。


峡谷全体が、鐘のような音に包まれる。


ギラン隊長は、ビクッとして身構える!


しかし、澄んだ音色が辺りに響くのみで異変は起きない。


「うむ…」


ギラン隊長は短く息を吐き、端末に記録を残した。


「……観察終了。報告完了。」

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