冒頭、いきなり潜水艦が謎の攻撃を受けて沈没。
なんだなんだ!?
軍事SFか!?
……と思っていたら、舞台は月へ。
超伝導量子コンピュータ「ノアズ・コア」を中心に、自律型ロボットが採掘から建設、基地の維持まで担う巨大な月面基地。
この辺りの設定が本格的で、SF好きとしてはたまりません。
読みやすく、世界観にすぐに没入できるんですな。
このノアズ・コア。
便利なスーパーコンピュータというだけではないのである。
暗号解読、無人機の自律設計、膨大な予測能力……。
これ、軍事利用したらヤバくね?と思ったら、案の定、地上では各国がバチバチである。
表向きは人類の平和と科学のため。
……うん!こういうの、大体なんか起きる!
「すっごく……おっきぃです……」(頭脳ねw)
印象に残ったのは、十五年前の月面基地で起きた事故でした。
ノアの判断は合理的なんですよ。
基地全体を守るという意味では、間違っていない。
そこに人間の思惑や、感情はないんですよね。
人間そのものの、命が単なる数字になってしまう。
機械にとって正しい答えと人間にとって正しい答えは同じなのか。
この辺りから、ただのAI暴走ものではなさそうだぞ……と俄然興味が湧いてきましたねー。
逃げ場のない月面基地。
五十人のクルー。
その中にいるかもしれない諜報員。
さらに、基地中を監視しているようなノアとロボットたち。
もうね、大好物でさぁ!こういうの(笑)
SF、AI、国家間の駆け引き、密室での潜入捜査など。
ワクワクするっしょ?するよねぇ!?(圧)
私の作品と、ノア繋がりでドキッとしてしまいましたが(笑)
まさに「え!?同じノアで別作品を!?」「できらぁ!!」状態である。
楽しませて頂きました!ありがとうございます!
月面基地という閉ざされた世界を舞台にしながら、本作の本当の怖さは怪物でも兵器でもなく、「人間同士の信頼が少しずつ壊れていくこと」にあるのだと感じました。
最初は壮大なSFミステリーとして読み始めたはずなのに、気が付けば私は基地で働く一人ひとりの表情や言葉を追いかけていました。
特に印象的だったのは、登場人物たちが決して特別な英雄ではないことです。
研究者、技術者、管理者――それぞれが自分の仕事に誇りを持ち、誰かの役に立とうとしている。
だからこそ、疑念や不信が広がり始めたときの痛みが胸に刺さります。
また、静かに積み重ねられる違和感の演出が非常に巧みでした。
派手な戦闘や大きな事件よりも、「何かがおかしい」という感覚が少しずつ膨らんでいく過程に強い引力があります。
読み進めるほど、誰を信じればいいのか分からなくなる。
それなのに続きが気になってページをめくる手が止まらない。
(第一編 一気読みしてしまいました!)
月面基地ノアで本当に起きていることは何なのか。
その答えを見届けたくなる、骨太なSFサスペンスでした。
♩僕らが産まれて来るずっとずっと前にはもう〜、とポルノグラフィティが歌ってましたが、この間の探査機が月を回って帰って来るのを見て、50年前の子供の頃のアポロ月面着陸はウソだと確信しましたね。
それはさておき、本作はその月面にノアという基地が出来て、そこで起きる人間同士の確執や葛藤、最新AIとの闘いなどを描く、壮大なSF。
SF小説って、専門用語が出てきたり、カタカナや漢字が多くて読みづらくなりがちですが、これはそんなことありません。作者様が工夫しているのでしょう。
「2001年宇宙の旅」「エイリアン」「ゼログラビティ」などが好きな方はきっとハマります。これはぜひ映像で見てみたい。Netflixでの連続ドラマ化を熱望します❗️