概要
俺の声が、俺じゃない顔で、君に届いた。
地味で無口な高校生・天ヶ崎寛太郎は、バンド「オール・アポロジーズ」のギター・ボーカルだ。フォロワー三十人、先月のライブ動員八人。でも音楽だけは本物だと思っている。
ある日、妹に煽られた勢いで自分の声をAIに学習させ、架夢というAIイケメンキャラのボーカルで架空のAIバンド「ハニー・アルゴリズム」を作った。冗談半分で自分のバンドの未発表曲を一曲だけ混ぜて投稿したら、その曲だけが異様にバズった。
「根がネガ実存主義」——根が暗い自分を認めてあげる歌だ。
その曲に刺さったファンの一人が、クラスの陽キャ女子・打和真那かもしれない。明るくて、誰にでも感じが良くて、会話の中心にいつもいる彼女が、AIキャラのアバター越しにだけ、本音を話している。
俺の言葉が、届いている。
でも届いているのは、イケメンの架
ある日、妹に煽られた勢いで自分の声をAIに学習させ、架夢というAIイケメンキャラのボーカルで架空のAIバンド「ハニー・アルゴリズム」を作った。冗談半分で自分のバンドの未発表曲を一曲だけ混ぜて投稿したら、その曲だけが異様にバズった。
「根がネガ実存主義」——根が暗い自分を認めてあげる歌だ。
その曲に刺さったファンの一人が、クラスの陽キャ女子・打和真那かもしれない。明るくて、誰にでも感じが良くて、会話の中心にいつもいる彼女が、AIキャラのアバター越しにだけ、本音を話している。
俺の言葉が、届いている。
でも届いているのは、イケメンの架
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