まんが家、島本和彦のスズメ。といえば、ファンにはお馴染みである。
まんじゅうのような物体に羽根と思しきひろひろを左右にくっつけた謎の物体を、島本和彦は終始一貫、スズメちゃんだと云い張っており、作中にもそのまま出てくる。
「朝ちゅん」でお馴染みのチュンチュンチュンの、あのスズメが、スズメの形態をしていないのだ。
潰れたクッションか、まだしもウーパールーパーの方が近い。
ちょうど幼児がクレヨン画で書いた鳥類っぽいものを「ん」とドヤ顔で親に見せてくるような、そんなスズメなのである。
このスズメは、手塚治虫作品における『ヒョウタンツギ』のように、島本まんがの随所に顔を出す。
ちなみにヒョウタンツギのことを、わたしは何故か、長い間「豚こけし」と憶えていた。
志乃亜サクさんは、このスズメを頭にとまらせた島本和彦のファンだそうだ。道理で、サクさんの作品にはあちこちに、この楕円形のスズメの気配がある。
もちろん沢山の作品を吸収した中に0.01%程度スズメの影がまぎれ込んでいたにすぎないのだが、ご本人が、もう堂々と、
尊敬する島本和彦先生が漫画で描いたものを、ぼくは小説で書く!
とのたまっておられる。
リスペクトする相手を間違えたな……。
もちろん島本イズムなど誰にも真似できないのであるからして、志乃亜サクさんはサクさんで、
「これがぼくのスズメです」
を生み出していくしかない。そこはもうクリアされている。
クリアして、なおも、それは険しい道である。
だって相手は、あの島本和彦なのだ。
あちらがコロナを噴き出す太陽ならば、シノアサクは宇宙になるしかもう道がない。
それほどに厳しい勝負である。
しかし志乃亜サク氏にもサク氏のスズメちゃんがいる限り、きっといつまでも決着のつかない勝負を続けてくれることだろう。
※島本和彦
熱血少年漫画の熱血部分だけを純度たかくアツアツで取り出すのが売りの漫画家。同業者である漫画家さんたちにも熱烈な彼のファンが多い。とくに「燃えよペン」シリーズは少年漫画家のバイブル。
わたしの感想⇒「読んでて疲れる」
なんでしょうねー……思い出したのは……
かつて日本のアニメでは、異能スポーツアニメなるジャンルが確かにありまして。
かの有名なスカイラブハリケーン師匠に初め、サッカーを中心にドッチボール、バスケットでも、
ヤレ選手が当たり前のように分身したり、球から炎が出るなんてのがスタンダードだった時代があったんですよ。
それを思い出しました 笑
あと、なんでヤクルト全盛期の選手なんだそして古田がナレ死(笑)
土橋とか内藤とか聞いて心がざわついちゃったもの……。
あ、今にして思えば、ちょうどこの選手たちが出てた頃が、先ほど例に挙げた異能インフレしてたスポーツ漫画が流行っていた時代ですよ。
そうかそう言う意図なのかあ。
だので、読む人が読めば非常に懐かしい気持ちになれます。
キッズは全裸で盛り上がればいいと思います!
わからないですけれど、この先生は……自分の作品に「全裸」の二文字を刻まないと死ぬ病気なんだと思う。
ご一読を。
まず超能力×高校野球という無茶な設定。
それを圧倒的なテンポとキレのあるギャグで最後まで走り切る。
まさに高校球児の全力疾走のようだ。
怪物・岡田を擁する強豪・太賀須(たいがす)高校。
その対戦相手となったのが彩菊(さいきく)学園。
教師も生徒も超能力者である。
……は?
一人ひとりの能力がただのネタではなく、キャラクターの個性や性格と絶妙に噛み合っている。
監督と女子マネージャーの掛け合いは例えるなら『実況と解説』。
読者の笑いどころを自然に導いてくれるのだ。
そしてこの作者らしいのは、ただのギャグで終わらないところ。
“チームになる瞬間”の熱さがしっかり描かれていて、笑い転げつつ思わず微笑みが浮かぶ瞬間もある。
笑って、笑って、ちょっとだけ胸が熱くなる。
そんな素敵な青春コメディを、あなたもぜひ!
超能力者の研究・育成を目的に設立された「彩菊学園高等学校」。
──通称「サイキック学園」。
学園は設立5年目にして、存亡の危機に瀕していた。
そこで目を付けたのは甲子園出場。
甲子園に出れば、凄まじい宣伝効果がある……!
メンバーとして集められたのは、学園のエリート『エスパー・ナイン』。
彼らの超能力を頼りに、甲子園出場をかけた試合に挑むっ!!!
テレパシー、読心術、透視、分身‥‥‥。
超能力としてはいかにも強そうなカードなのに、野球というスポーツにおいては、彼らの超能力はどこかズレていて、絶妙にトンチンカン。
けれど本人たちはいたって本気だからこそ、たまらなく面白いのです。
全力でバカをやっている人間は、やっぱりキラキラと輝いていますね!
笑えて、勢いがあって、最後にはきっと彼らを好きになってしまうはずです。
学園の未来を賭けた迷試合の行く末。
ぜひその目で見届けてください!
超能力者を集めた高校が思うように成果を出せず、起死回生を狙って甲子園出場を目指す話です。タイトルの岡田は大勢相手の超高校級ピッチャーの名前で、彼をいかに超能力者打線が攻略するかが、本作の見どころ。
……普通ならね。
この作者様なので、岡田との対決はここぞとばかりにボケ倒すための舞台と化します。一番打者はテレパス、二番は読心術者、三番は透視能力者……。ほーら、ボケの気配が漂ってきたでしょー? 期待は裏切らないよー? それどころか右斜め上の能力者ばっかりだよー?
エスパー・ナイン(ダセエ!……と作中でもツッコミ)の渾身の超能力ギャグを、ぜひお楽しみください!