概要
幸せをくれるはずの君が、俺の不幸だけを見逃してしまう。
播磨の町外れ。
川沿いに建つ古い一軒家で、高校三年生の海里は、大学受験と水泳部の引退を目前に控えながら、少し不思議な同居人と暮らしていた。
その同居人は、座敷童の少女・依子。
昔は“いかにも座敷童”らしい子どもだったらしいが、今では中学受験を控えた小学六年生の現代っ子だ。勉強机には過去問とタブレットが並び、家の中では妙にえらそうで、妙に世話焼きでもある。
座敷童は、人を幸せにする。
依子もまた、近所の人や学校の友達、海里の母まで、気づけば周囲を少しずつ幸せにしていく。
――なのに、なぜか海里にだけ、その力は届かない。
むしろ彼の周りでは、小さな不運ばかりが重なっていく。
なくしもの。すれ違い。噛み合わない毎日。
それでも依子は、なぜか海里のそばを離れようとしない。
初夏の風が川面を渡
川沿いに建つ古い一軒家で、高校三年生の海里は、大学受験と水泳部の引退を目前に控えながら、少し不思議な同居人と暮らしていた。
その同居人は、座敷童の少女・依子。
昔は“いかにも座敷童”らしい子どもだったらしいが、今では中学受験を控えた小学六年生の現代っ子だ。勉強机には過去問とタブレットが並び、家の中では妙にえらそうで、妙に世話焼きでもある。
座敷童は、人を幸せにする。
依子もまた、近所の人や学校の友達、海里の母まで、気づけば周囲を少しずつ幸せにしていく。
――なのに、なぜか海里にだけ、その力は届かない。
むしろ彼の周りでは、小さな不運ばかりが重なっていく。
なくしもの。すれ違い。噛み合わない毎日。
それでも依子は、なぜか海里のそばを離れようとしない。
初夏の風が川面を渡
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