今、このレビューを読んでくれている君は配信が好きだろうか。私は好きだ。憧れの存在が、画面一枚を通して目の前にいるという感覚は何とも言語化できない幸せなのだろう。見ているだけで、体力が回復していく感覚を味わえる。
……だが、もしそんな憧れの存在を好きになってしまったら?『推す』という事ではない。人として、伴侶として『恋』してしまったらということだ。ある者は拗らせて滅茶苦茶な行動に移してしまうだろうし、またある者は自分が恥ずかしくなって自己嫌悪に陥るだろう。いずれにせよ、その感情は良くも悪くも人を変えてしまうという訳だ。
本作の主人公も、まさにそんな感じだ。何処にでもいるオタク少女がたまたま出向いたカラオケ屋で、推しのライバーらしき人を目撃してしまう。一瞬ながら、それまでの画面越しとは違った『直接』の出会い。それは、主人公とライバーの心を良くも悪くも変えていく事になる……
周囲に溶け込めず、輪の内側に入れない女の子のお話です。
生来のものなのか育ちなのか、周りの気持ちや話題に入れず、どこか諦めているように思えました。
そして、配信者の男の子と微かにでも繋がりたいと思いながら、それができない不安な気持ちが描かれています。
作者様の繊細な描写から、少女の不安が伝わってきて、少し疎外感を覚えるあの感覚を切実に表現していると感じました。
輪に加われない切なさを思い出させる、静かで辛く、そして優しいお話でした。
最後はコピーの二文字を思い出して、きっと温かい気持ちになれると思います。
深い意味とか意図はなかった、何気ない知り合いの「一回くらい話してみれば」という助言が、本当に大切に想う心の拠り所だからこそ触れないようにしていた考えに、揺らぎを優しく与える感じがとても素敵でした。
多分強く、コメントなんかしたくないと思ってそうしていれば、こういう言葉を聞いても「ヤダよ」の一言で弾いてしまうと思うので。
ただ別に話しかけたくなかったわけでもなく、話しかける発想が無かっただけで、一回くらい話しかけてみてもいいのか、と思えたことは、やはり話しかけたい気持ちが潜在的にはあったような気がします。
思いがけない所から触れられて、心が動いて、一言本当に言葉にしてみて、それが相手の心にもちょっと風のように触れて伝わっている描写が、約束だとか決まりだとか送られたものには既読を付けなきゃならないという強迫観念だとかとは無縁に、ふっと偶然を頼りに始まって連鎖するゴールドバーグマシンのような展開に見えて、とても魅力的です。
このお話、1話だけでも胸の奥にそっと灯がともるような、静かで美しい作品です。
読んでいて、まるで自分がその湿った街の路地を一緒に歩いているような気がして、息をひそめてページをめくっていました✨️
主人公の内面的な揺らぎが、言葉の端々から染み出すように伝わってきて、心がふるふると震えるような感覚になりました。本当に、素敵な一話です🥺
作者さんの書き方で特に好きな部分は、
音と光と隙間を、とても繊細にすくって書かれるところです!
たとえば「湿った空気がゆれた」「底に残ったメロンソーダが、ずっと揺れていた」「廊下は、すっと静かになる」といった表現🥺
派手なドラマではなく、日常の小さなずれや重なりを、まるで水彩絵の具を薄く伸ばすように描かれるのが、作者さんならではの魅力だと思います✨️
読んでる人が自分で色を足したくなるような、余白の美しさがあると思います!
街のざわめきの中に自分を見失いがちな20代前半〜中盤の方
深夜に誰かの声をイヤホンで聴きながら「ちょっとだけ救われる」感覚を大事にしている方
にオススメしたいです🙌✨
特に「偶然の出会い」が、運命めいた響きを帯びる瞬間を、静かに味わいたい人にぜひ届いてほしいお話です!
作者さんの繊細な世界観を、そっと抱きしめるような言葉になってたら嬉しいです🥹
素敵なレビューをありがとうございました🥺
すごく嬉しかったです(((o(*゚▽゚*)o)))
応援してます💪