新幹線で隣の席に座った女性が、なんだか妙な素振りを見せてきて……。
どうも、新幹線の中には「妙なもの」がいるらしい。
それは何やら「人間とは別のもの」だし、なぜか「バナナ」を分けてくれるという。
新幹線とか特急とか、「隣の席」に誰かが座るのって、結構思うところというか緊張するものがありますね。
そういう絶妙なコンフリクト具合を描写するところから始まって、「不思議な何かを見た話」として興味を惹いていく描き方がとても楽しい作品でした。
ちなみに本作は「リレー小説」として書かれた三話目。
でも、この話から読み始めても楽しめるようにもなっています。
本作を読んで「バナナの正体」が気になった人は、リレーとして描かれた別の話も読んでみることをオススメします。パズルのピースがパチっとはまるように見える風景が変わって来るかも。