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概要
世界を救う代償は、君との思い出だった。
「……悪い。君が誰だったか、もう思い出せないんだ」
立ち上る土煙の向こう側。
俺の足元で泣き崩れている少女を、俺は冷めた目で見下ろしていた。
つい数秒前まで、俺は彼女を守るために命を懸けていたはずだった。
だが、その『命を懸ける理由』を、俺はたった今、魔法の弾丸として撃ち出してしまった。
この世界において、魔法とは「マナ」で放つものではない。
人が一生の間に積み上げてきた「記憶」を燃料(マナ)として燃やし、奇跡へと変換する行為だ。
俺が放った一撃は、追手の追撃を完全に断ち切った。
その代償として支払ったのは、彼女と過ごした「出会いから今日までの三日間」の記憶。
俺の脳裏には、昨日彼女と何を食べたか、どんな約束をしたのか、何一つ残っていない。
ただ、右手のひらに残る、引き金を引いた時の熱い残滓
立ち上る土煙の向こう側。
俺の足元で泣き崩れている少女を、俺は冷めた目で見下ろしていた。
つい数秒前まで、俺は彼女を守るために命を懸けていたはずだった。
だが、その『命を懸ける理由』を、俺はたった今、魔法の弾丸として撃ち出してしまった。
この世界において、魔法とは「マナ」で放つものではない。
人が一生の間に積み上げてきた「記憶」を燃料(マナ)として燃やし、奇跡へと変換する行為だ。
俺が放った一撃は、追手の追撃を完全に断ち切った。
その代償として支払ったのは、彼女と過ごした「出会いから今日までの三日間」の記憶。
俺の脳裏には、昨日彼女と何を食べたか、どんな約束をしたのか、何一つ残っていない。
ただ、右手のひらに残る、引き金を引いた時の熱い残滓
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