出オチでは終わらない完成度の高い作品。
追放者ものでありがちな序盤からの覚醒チートはなく、最大の武器は歯医者として鍛え上げた観察力と咄嗟の機転。スキルツリーによる成長要素も取捨選択が必要な仕様。
余裕そうに見えてあれこれ考えている主人公と能天気で一言多い女子高生の掛け合いは小気味よく、過不足の無い描写もあってテンポよく読み進められる。
二章からはオーソドックスな冒険ものに加えてお仕事もの要素も本格化し、より間口の広いストーリーが楽しめる。
勘違いネタのような一見無理のある要素も歯医者という概念の不在やひらがな表記などのフォローがされており、作者の技量と熱量の高さが伺える良作。
これほど登場人物、一人一人の生き様を描いている作品は少ないと思います。
異世界召喚、そして理不尽な追放。
そんな幕開けから始まる物語ですが、
本作の根底に流れているのは、
個々の性格や思考が織りなす、生き残りを賭けた『 熱い人間のドラマ 』です。
主人公と、ヒロインは、完全にマイナスからのスタートでしたw
しかし、この二人の人間性が織りなす物語が非常に魅力的です🥰✨
思わずクスッとしてしまうようなコミカルな掛け合いや、
軽妙なユーモアが物語に心地よいテンポを生み出している一方で、
過酷な異世界を生き抜く中で、
二人は互いを信頼し、影響し合いながら、さらなるスキルや力を身に付けていきます。
一見すると地味、あるいは風変わりに見える能力を、仲間たちの輪の構築とともに、
立ちはだかる大きな問題を一つ一つクリアしていきます!
周囲を取り巻く人々もまた、それぞれの思惑や背景を持って生きており、
彼らが交錯することで生まれるドラマには、フィクションを越えた妙なリアリティがあります。
奇抜な設定の裏にある、骨太な人間賛歌と熱い絆の物語を、ぜひ多くの人に味わってほしい傑作でございます🥰💕
異世界召喚された挙句、スキル鑑定で「敗者(はいしゃ)」と「廃人(はいじん)」という前代未聞のハズレ判定を受けて1時間で追放された主人公たち。
……ですが、その正体はまさかの【歯医者】と【ハイジーン(衛生)】!?
32歳の理屈っぽいアラサー歯科医・志牙と、古流武術「保麗輪(ポリリン)拳」の師範代にして超絶チョロインな女子高生・真白の凸凹コンビが繰り広げるテンポ抜群のコメディファンタジーです!
「一秒だけ歯をキーンと痛くする【歯痛】」など、一見地味に見えるスキルを、解剖学知識と圧倒的フィジカルで極悪な使い勝手に変えていく爽快感がたまりません。
敵を欺くサイコパス気味な志牙先生と、それに振り回されつつもノリノリで無双する真白ちゃんの掛け合いが最高にクスッと笑えます。
シリアスな展開にも容赦ないコメディとロジックを絡めていく独特の展開にドハマリすること間違いなし!
テンポ良く笑える異世界コメディを読みたい方に全力でおすすめします!
志牙削の異世界生活は、最初から波乱だらけだった。
白い空間でふざけた神にスキルを創造してもらい、王城で行われる鑑定に期待を寄せたものの、出てきた結果はまさかの〖はいしゃ〗。
記録にないハズレスキルとして〖敗者〗扱いされ、即追放されてしまう。
同じく追放されたのは、〖廃人〗と鑑定された女子高生・末代真白。
行き場を失った二人は冒険者として生きる道を選ぶが、“敗者”と“廃人”の組み合わせは、異世界で“最怖”へ。
歯医者スキルの謎、真白の危うい魅力、そして二人の自称・常識人が巻き起こす予測不能な騒動。
ハズレから始まるはずが、気づけば世界が震えるほどの恐怖に――。
異世界×歯医者という唯一無二の設定が光る、痛快でブラックユーモア満載の成り上がりファンタジー。
異世界召喚という王道から始まります。この場合、王道を踏まえた上でいかに読者に独自性を楽しませるかが作者の腕の見せどころになると思います。
スクール先生さんは、歯医者さんのシガ先生を主人公に据えて、全体的に歯科ネタを散らすという、専門性がある方ならではの知識を用いて、みんながくすりと楽しめる独自性を展開しています。シガ先生が(本人は良識派を主張しつつ)やっぱり歯医者的に怖いところ、とても愉快です。
読み進めると、様々な登場人物が活躍する異世界バトル物の要素が大きくなり、エンターテインメントとして非常に愉快になりますが、『人を簡単に決めつけてはいけない』という哲学が通奏低音のように流れ続けます――誰が強いのか、誰が敵なのか。
子どもが読んでも面白く、大人が読んでもニヤリとしてしまうような作品です。
好きすぎて『もっと読んでからレビューしたかった』気がしてたのですが、気がついたら百話近く追い続けてました。時が流れるの、はやっ! 面白すぎじゃろ!
自信をもってお薦めします~!(๑•̀◡•́)و✧