通い妻後輩彼女に生活矯正されたりデートしたりする一日ASMR

はぎょう

第1話 起き抜けの謝罪

※ 以降、特に指定が無い場合は正面からのお声とします。


SE(ドアのチャイムの音)

SE(軽くドアを叩く音)

(ドア越しの声で正面)

「おはようございます。」


(数秒無音)


(ドア越しの声で)

「あれ、もしかして、先輩まだ寝てる?

SE(以下言いながら、ドアのチャイムの音が短めに2回鳴る)

もう10時過ぎてるのに……」


(ドア越しの声で、語気若干強め)

SE(以下言いながら、ドアを叩く音。さっきより強め)

「先輩、朝ですよ~!昨日は私より先に寝落ちしちゃったくせに、まだ寝てるんですか。開けないなら、合鍵使っちゃいますよ。いいですね。」


SE(物が落ちる音)

SE(床をドタドタと走る音)

SE(ドアが開く音、(重ため、金属でできてるイメージ))

「あ、先輩、おはようございます。起きていた……ようには……見えませんね……。」

「まぁ、いいでしょう。昨日も話したとおり、今日はデートですから。いつも通り、先に先輩の家で家事をしに来ました」


SE(歩く音)

「では、お部屋に失礼しますね……え、何ですか?」


「部屋が散らかっているのなんて、いつも通りじゃないですか。」


「初めて来た日よりはキレイですから、気にしませんよ。ほら、床も見えてますし。他の人がみたら何か言うかもしれませんが、私視点ではちゃんと進歩していますから。」


(若干秒、無言)


「……先輩、ひょっとして、私に何か隠していますか?」


(若干笑いながら)

「まさか、そんなことありませんもんね。ちゃんと約束しましたもんね~。」


「じゃあ、入れてくれますよね?……ね?」


「ありがとうございます、では、失礼しますね」


「……念のため、聞いておきますけど、先に言っておくことはありますか?」


(若干秒、無音)


「(ため息ような、はぁと息を吐く音)」


「分かりました。まったく、だいたいそんなことだろうと思いましたけど。」


「先輩って分かりやすくて嘘つくの本当に下手ですよね。まぁそういうところもかわいげがあって好きなんですが」


「じゃあ、今度こそ失礼しますね。」


SE(床を歩く音、ビニールなどがガサガサする音)

SE(ドアを開ける音、屋内で木製なので軽め)


「うわっ……これは……さすがにひどいですね。」


「ゴミがゴミ箱から溢れているし、床までゴミが転がってるし……」


「食べ終わった弁当ガラ置きっぱなしにしているし……」


「あとは、飲みかけのペットボトルが、何本ですか?これは。1、2、3……数えるだけ無駄ですかね」


「そしてエナジードリンクの缶。机の上に積み上がっていますけど、なんかちょっと積み方で遊んでいませんか?それと、1日1本って約束したはずなのに、明らかに多いですよね。」


「食べた後のお皿は台所の流しへ、洗濯物は脱衣所へ、部屋にそのまま置かないようにしてくださいって、前回約束したはずなんですが……」


「はぁ、まったく。先輩、何か言うことはありませんか?」


(若干秒、無音)


「いつもではありますが、言い訳せず、すぐにごめんなさいが言えるのはいいでしょう。」


「ですが、こんな部屋になるまで掃除もせず、私も呼ばずにいたのはダメです。」


「お付き合いしてる相手がこんななんて私悲しいです。もうちょっとちゃんとしてください。いいですね。」


(若干秒、無音)


「はい、良いお返事です。午後からデートなんですから、はやく片付けますよ。」


「いつもの掃除用の着替え、どこにありますか?」


(若干秒、無音)


「ありがとうございます。せっかく服までおろしてきたのに、早速着替えることになるとは……。もう今度から掃除する格好で来た方が良いかもしれませんね。」


「では着替えるので、先輩はちょっと外に出てもらえますか?」


SE(ドアを開ける音、屋内で木製なので軽め)

SE(棚を開けるような音)


SE(ビニールが擦れるような音)

(以下、最後まで小声で)

「あれ、これ、わざわざクリーニング出して畳んである?」


「まったく、本当に自分以外には丁寧にできるんだから……。」


「よし、ちょっと頑張りましょうか。」

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