「とあるNo1」

藤崎

第1話「アイドル、消滅」

東京の夜、ネオンの輝きに彩られたステージ。


日本のアイドル総選挙で1位に輝いた星川美玲(ほしかわみれい)は、満員の観客を前に歌い踊っていた。キラキラの衣装、完璧な笑顔、誰もが認める美貌。彼女こそが日本の頂点だった。


だが、その輝きは突然終わる。


「キャアッ!」美玲の悲鳴が会場に響く。


ステージ上に現れたのは、サングラスをかけ、全身黒ずくめの謎の女。彼女の手には奇妙なデバイス――まるでサングラスのような「美スカウター」が光っていた。「星川美玲、美女ランキング18位……ふむ、食べてもそんなに美しくなれないけど、まあ、ないよりマシね」女の声は冷たく、どこか退屈そうだった。


美玲は目を丸くし、マイクを握りしめた。


「はぁ? ふざけんなっての! あたしは日本で1位なんだけど!? 18位って何!?」女は薄笑いを浮かべた。


「世界基準だと、ね。さあ、いただくわ」


次の瞬間、女の口が大きく開くと、星川美玲を丸のみにした。美玲の叫び声は途切れ、彼女の姿は跡形もなく消えた。


女のサングラスに映るディスプレイには、ランキングが更新される。


【美女ランキング:40位 → 18位】


女は満足げに唇を舐め、闇に消えた。


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