げんだいじんに警鐘~入浴剤は情報を食べている~(完全敗北)

一筆書き推敲無し太郎

第1話

突然だが、温泉は好きだろうか。そもそも風呂は好きだろうか。

お嫌いならこの掌小説を読む必要が無い。温泉や風呂は最高であるということが前提だ。

さて、入浴剤は情報を食べている典型例だ。入浴剤とは「無機塩+炭酸ガス+香料・色素」が基本だ。ここに箱根や登別のブレンドとして表現されているのだ。

しかし、実際は温泉の比になっていないのだ。

私は旅行先には温泉が確保されていないのだあれば行くのを遠慮する程度には必要視している。

そして、スーパー銭湯に行くことも趣味だ。それだから風呂に入るしかない平日はノーマルの風呂に浸かることが専らだ。

そこに。入浴剤を使っている時期も当然あった。しかし気づいてしまった。

入浴剤には体験がない。体験がないのだ。

匂いを模倣して効能を寄せているだけなのだと。

完全に入浴剤メーカーの思い通りの作品が作れたとしてもそれは模倣なのだ。

コピーは本物に勝てない。わかっている。現実的ではないと。それは温泉に行かないとならないのだとも。だからコピーで代用しているのだとも。

模造品で体験に勝つにはどうしたらいいのかと思案するも思いつかない。それは完全敗北でもある。まず、温泉に入るまで幾ら掛かるだろうか。移動費・入浴費を採算に入れてみると一目瞭然。信じられない、風呂に入るのに必要な金額は水道代だけだからだ。

下手すると洗濯に代用する家庭もあるだろうから、水道代も安く済む。

そこに入浴剤一回100円未満の商品を使って体験以下の体験をする。

ひょっとして、入浴剤って安い体験型温泉なのでは?

と、誤認しそうになるが、やはり本物の温泉が至高だ。これは譲れない。

今日は草津の入浴剤を使うかな。

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げんだいじんに警鐘~入浴剤は情報を食べている~(完全敗北) 一筆書き推敲無し太郎 @botw_totk

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