第2話 白いワンピース
透明なカプセルの中から私は上半身をゆっくりと起こした。
辺りを見回すと海と砂浜と遠くに森が見えた。
管が抜かれた左腕が少し痛かったが、ぎゅっと抑えると白い半袖の布に血が少し滲んだ。
私は半袖のワンピースを着ていた。
全くプリントや刺繍もなくつるんと真っ白で、丈はふくらはぎの辺りでつるんとカットされていた。
何となく手術着のような感じがした。
波の音を聞きながらぼうっとしていると目の端で動きを感じた。
森の方を見てみると人影が見えた。
私と同じような白い服を着た男の子が小さな女の子の手を繋いで立っていた。
男の子は右腕に何かを抱えていて、左手で女の子と手を繋いでいた。
女の子も私と同じようなワンピースを着ていた。
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