これは、主人公のおばあちゃんのお話にございますな。
これはマクラになりますが、「狐憑き」これは現代でも確かにあり、
私の実家にもこのような言葉がありました。
それが本当に「狐憑き」何かはわかりませんが、幼少の頃、朝の四時ぐらいに父親に起こされて、窓の外を見されられると、冬なのに全裸で山道を走って登っていく男性を見ました。
父親曰くあれが「狐憑き」なのだそうですが……真意はわかりません。
長いマクラになりました。
おばあちゃんは、お父さんの弟さんのところまでカボチャを届けにいくことになりまして、
道中、犬を連れて深い山道をいくことに。
しかし、弟さんは病に臥せっているようでございました。
帰り道にございます。
「いきはよいよい、帰りは怖い」などと歌を歌っている時でした。
飼い犬が動きを止めると、丘の上に、小さな火が上がっているのを目撃してしまうのでございます……。
これを知らせないといけない。
おばあちゃんは、急いで戻ろうとしたその時……
それを見てしまうのでした。
山には不可思議な伝承が数多く残されているものにございます。
ラストは、少しだけ寂しい展開に。
ゾワワというよりか、考察を楽しめる物語だと思います。
ご一読を。
語り部の祖母を中心とした物語。
語り部は、祖母が10歳の時のことを語る。
祖母のハナはある夏の日、小高い山を越えた先に住んでいる父の弟――シゲルに、かぼちゃを届けるようにと、父から命令される。
ハナは飼い犬のゴンを連れていくことにした。
シゲルの家に着き、かぼちゃを届けて帰るとき、彼女は山火事が起きているのを発見する。父にその事を伝えようと急いで自宅に戻ろうとした時、ハナは恐ろしいものを見た……。
というのがこの作品の大まかな流れです。
どこか幻想的で不思議な話が、丁寧な情景描写で語られています。
読み終えた後、悲しいような、寂しいような、なんとも言えない気分になりました。
有名な民話にありそうな物語でした。おすすめです。