███
『─────やぁ、やぁ、皆さん。
こんばんは、いや、おはよう、かな?まぁなんでもいいや。
ここは、そうだな。夢の中みたいなところって語ったはずだ。
キミとは一応、“久しぶり”になるんだけどな。
え?私を知らないって?
そんなことは一旦置いといて。まぁ、《語り手》とでも呼んでよ。
え?何を話すんだって?
ごめんね、君には何も伝えられない。《語り》は一度だけなんだ。
ただ、ひとつ言えるのは、
私の話は全部、キミのナカで生きている。
私に出来るのはここまでだけどね。
え?どうしてだって?
それは話せないなぁ。
まぁ、私もイロイロ、あったんだよ。
そんなことより、だ。
そろそろ本題に入ろう!
キミのすることを知りたい。
私に、私達にどんな話を観せてくれるの?
世界を壊した勇者の話
世界と生きた魔王の話
救済に拒まれた冒険者の話
咲かず枯れ落ちた英雄たちの話
どんな話だっていい。
人に限らなくたっていいよ!
例えば、そうだなぁ。
最期まで暖かかった龍の話
最期まで冷たかった狼の話
古を伝えた本の話
古を護った樹の話
キミが知ってる話でいい。
さぁ、聴かせて。
え?なんだい?
キミは何も知らないのかい?
え?知るわけないって?
そんなことないさ。
君には全てを語っているよ。
何しろ、時間はいっぱいあったから。
いいよ、いつでも始めてくれ。
その変わり、できるだけ楽しみながら語ってくれよ?
ソレはキミの紡いだ世界なんだから。
それじゃ、始めてよ。
キミが紡いだ“███”の話を─────』
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